中国メディア・中国日報網は13日、中国のワイン業界について「日本から学ぶべきだ」とする記事を掲載した。中国にも「長城ワイン」など著名なワインブランドは存在するが、全国民を巻き込むような「ワイン熱」には至っていないことが「悩みの種」のようだ。

 記事は「私は日本びいきではないが、日本人のワインづくりに関しては賞賛せざるを得ないと思っている」としたうえで、日本のワイン業界が国産100%のブドウを使った「日本ワイン」によって自国の消費者に喜ばれているほか、その価値が世界レベルに肩を並べることさえもあると説明。また、日本国民の自国産ワインに対する情熱の高さも加わり「正直、羨ましいし嫉妬も覚える。わが国ではいつになったら国産ワインが国民の心の中に入り込めるのか」とした。

 そのうえで、日本のワイン製造から中国のワイン業界が学ぶべきことについて紹介。まずは、1970年代より真剣に西洋のワイン製造技術を学び、病害虫に強い品種の生育に力を入れることで、国産ワインのレベルを高める努力をしてきたことを挙げた。また、ポリフェノールなどの成分から健康志向を大々的に打ち出し、日本の消費市場におけるニーズを掘り起こした点についても言及した。

 さらに、ソムリエブームなどワイン本体のみならず、その周辺文化についても積極的に宣伝・普及を進めてきたこと。「甲州ワイン」に代表されるような「日本のワインブランド」を作り上げたこと。地方自治体によるワイン産業振興への努力。山梨県をはじめ、ワイナリー見学などワインにまつわる観光資源を開発したこと――を「中国ワイン業界の学ぶべき点」として列挙している。

 北方の「白酒」、南方の「黄酒」など、中国伝統の豊かな酒文化が存在するなかで「外来種」であるワインを「国民酒」に昇華させるためには、さまざまな努力が必要となる。品質の高いワインを製造するための真剣な研究もさることながら、記事が指摘するように文化や健康、観光資源など、ワインに関連する様々な事柄にスポットを当て、消費者の興味や関心を呼び起こす試みを進めなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)