14日、韓国・ソウルの地下鉄運転士の自殺が相次いでいる問題で、運転士が1人で乗務する「ワンマン運転」が原因との指摘が上がっている。写真はソウルの地下鉄。

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2016年5月14日、韓国・テレビ朝鮮によると、韓国の地下鉄運転士の自殺が相次いでいる問題で、運転士が1人で乗務する「ワンマン運転」が原因との指摘が上がっている。

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先月8日、ソウルの地下鉄6号線に乗務していた51歳の運転士キムさんが自殺した。ソウル都市鉄道が運行する地下鉄5〜8号線の運転士の自殺は、03年以降これで9人目。ほぼ全員がストレスからパニック障害うつ病を患い、自ら死を選んだとみられている。

実は、同路線の900人余りの運転士の大部分が日常的に精神的苦痛を訴えているといい、ソウル都市鉄道の労働組合はこの原因が「ワンマン運転」にあると指摘している。2人で行うべき運転・管理を1人で行い、1人で1000人以上の乗客を乗せて走る業務が、運転士に「語ることができないほどの」多大な重圧をかけているというのだ。実際、ソウルの他の地下鉄路線を2人乗務員制で運行するソウルメトロでは運転士の自殺率ははるかに低く、釜山や大邱などの都市地下鉄でもワンマン運転が実施されているが、こちらはソウルと比べ輸送人員数が少ない。

ソウル都市鉄道労組はキムさんの自殺を受け、駅にテントを張り2人乗務制導入を訴えるデモを展開しているが、社側・ソウル市とも人件費増加の問題などから導入は難しいとの立場だ。ソウル都市鉄道は1994年の5号線開通以来、ワンマン運転を続けている。

これについて、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

「人の命より金が重要なのか?運転士のパニック障害で何か事が起こらないと目が覚めないのか」
「だんだん無人運転に変えるつもりなんだろう」
「乗務員が1人しかいないのは乗客にとっても危険なこと。もし運転中に心臓まひにでもなったら、乗客はどうなるのか」

「市民の安全がかかっている。大ごとになる前に運転士さんたちの声に耳を傾けて」
「どうでもいいことにお金を使ってないで、国の労働者のために使ってくれ」
「横に座って話し相手になるバイトでも雇えば、10億ウォン(約9200万円)以内で解決する」

「偉い人は地下鉄なんかに乗らないから、何が問題なのか分かってないんだろう」
「8両や10両編成の列車でワンマン運転をしている国なんて他にあるのか?」
「あの暗い道を1人で、しかも1000人を背負って走ると思うと、僕でもうつ病になりそうだ」
「確かに、1人で耐えるのは無理な仕事だと思う」(翻訳・編集/吉金)