U-23日本代表がガーナ代表に勝った試合を見て、僕はこの試合が成功だったのではないかと思います。

確かにガーナは若い、これからの選手が出場していました。その意味では、厳しい試合をして選手がどこまで出来るか試したいと思っていたのなら、ちょっと肩すかしだったでしょう。

ですが、希望の光が1つ見えたのではないでしょうか。それは、富樫敬真。2015年、特別指定選手として横浜F・マリノスでJリーグに出場し、デビュー戦で初ゴールを決めました。

今季も公式戦初スタメンを飾った試合でゴールを奪っています。さらにU-23日本代表デビューを飾ったこのガーナ戦でも、30分にループシュートを決めて見せました。

身体は強いし、前線の起点にもなれます。落ち着いてループを狙う当たりの冷静さ、度胸もあります。鈴木武蔵が負傷していて、FWのコマを探していたU-23日本代表にとって、富樫が活躍してくれたのはうれしい限りでしょう。

新しい選手が活躍することで、これまで常連だった選手も大きな刺激を受けたことでしょう。また、得点を奪ったことで、手倉森誠監督も選択の幅が広がったでしょうし、目にもとまったことだと思います。

何より、五輪のような短期決戦では波に乗ることが重要です。だからラッキーボーイがいるチームが勝ち進めるのです。富樫はそんな「運」を持っている気がします。

そしてもう1つ。ガーナ戦は「熊本震災復興支援チャリティーマッチ」として開催されました。その試合にスカッと勝ってよかった。ガーナ代表も被災地を励ますメッセージを掲げたと聞いています。サッカーが持つパワーを示すことができた。そんな試合でもあったと思います。