中国世論において、日本に対して定着しているイメージの1つに「大男子主義」がある。夫や父親など男の地位が女性より高いとされ、女性は男性に従順であるべきだ、というイデオロギーだ。しかし、中国メディア・駆動之家が12日に掲載した文章は、そのような考え方は誤解であり、むしろ女性が日本の将来を握り続けてきたのだと論じている。どういうことなのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国世論において、日本に対して定着しているイメージの1つに「大男子主義」がある。夫や父親など男の地位が女性より高いとされ、女性は男性に従順であるべきだ、というイデオロギーだ。しかし、中国メディア・駆動之家が12日に掲載した文章は、そのような考え方は誤解であり、むしろ女性が日本の将来を握り続けてきたのだと論じている。どういうことなのだろうか。

 文章は、「日本の女性は最も苦しく、しかも地位も低い」という認識を多くの中国人が持っているであろうと説明。日本の女性は「内助の功」で夫に侍り、子を育て、外の世界との接触が少ない、受け身の立場であり、男女同権の中国とは異なり、その立場は弱いとのイメージを示した。

 その一方で「実は、これは大きな誤解なのである」として、「実際、日本は女性の手によって掌握され、しかもそれが代々続いてきたのだ。日本の発展の大半は、女性の役割によるものなのだ」との持論を展開した。その理由として、日本の女性が家庭を掌握し、子どもを教育することで民族の未来を背負ってきたことを挙げている。

 さらに、日本の女性は家庭の財産管理権を掌握しているゆえに、男性は軽々しく誰かに食事をおごることができず、さらには愛人を囲うような経済的余裕も与えられないと説明。その例として、以前関わりがあった日本人ガイドが毎月50万円以上を稼いでいるのに、妻から毎月もらえるお小遣いが4万円に過ぎないという話を紹介した。

 文章は「神様が人間を作る際、男性と女性にそれぞれ役割を与えた。性の違いで差別してはならないが、それは社会での分業において男性と女性で区別をつけてはならない、ということとイコールではない」と説明。漢字の「安」という文字が示すように、女性が家庭にいてこそ社会は安定し、女性も男性も子どもも安全でいられるのだ、日本の治安がいいのも、女性が家庭に入って夫を助け子を教育するということと関係があるのだ、と論じている。

 主張する内容全体に対する最終的な評価は保留するが、「性の違いによる差別と、社会における分業という観点からの男女の区別とは切り離して考えるべき」という論点については、大いに考えるに値するのではないだろうか。機械的な平等や同権ではなく、男女の特性や社会的、生理的役割を十分に考慮したうえでの「不公平感の除去」を目指すのが、理想なのである。

 文章は、中国では男女平等を強く進めたことによって、社会や教育、そして家庭に様々な問題がもたらされたとも論じている。日本も中国も、社会における男女の関係の「理想」を模索する段階にいるという点で共通しているのだ。 (編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)