気がつくとついついスナックを食べている...

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食品を選択する際、「退屈感」が大きな影響を与えており、退屈であるほど不健康なものを食べたくなる――英セントラル・ランカシャー大学のサンディ・マン博士らの研究チームが、ユニークな研究結果を発表した。

マン博士らはまず、52人の健康な成人を対象に、「ひたすら同じ文字だけを書き写し続ける」という退屈な作業をしてもらい、作業後に好きな食品に関するアンケートを実施。すると、普段から不健康な食生活ではない人でも、スナック菓子やファストフードなどを回答するという結果になった。

この結果を受け、退屈感が実際に食品の選択に影響しているのかを確認するため、マン博士らはスナック菓子やファストフードなど、「不健康な食品」を自由に食べることができるようにした部屋を用意。45人の参加者を無作為に「退屈なビデオを見る」か「面白いビデオを見る」ように振り分け、視聴後の食品の摂取量を調査した。それぞれのビデオの内容は明らかにされていない。

その結果、退屈なビデオを見ていた人は面白いビデオを見た人に比べ、過食に近いレベルで、かなり大量の不健康な食品を摂取していた。

マン博士は、先行研究で脂肪や砂糖を摂取すると、快感や多幸感を得られる物質「ドーパミン」の分泌量が増加することを示すものがあると指摘。「退屈感を解消するために、てっとり早く砂糖や脂肪を摂取できる食品を食べてしまうのだろう」とコメントしている。

調査結果は2016年4月28日、英国心理学会の年次大会で発表された。学会での発表は、学術誌に掲載されるまでは 予備的な研究とみなされる。

参考文献
Bored people reach for the crisps and not for healthy food.

(Aging Style)