日本と中国では食事における行儀やマナーは大きく異なる。日本の文化では食事の前に「いただきます」と言い、食事後に「ごちそうさまでした」と言うのが行儀だが、中国では「いただきます」という日本語に相当する言葉は特にない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本と中国では食事における行儀やマナーは大きく異なる。日本の文化では食事の前に「いただきます」と言い、食事後に「ごちそうさまでした」と言うのが行儀だが、中国では「いただきます」という日本語に相当する言葉は特にない。

 そのため、中国人からすれば日本のアニメや漫画、ドラマなどで家族団らんの食事の際に「いただきます」と言ってから食べ始める描写が不思議に映るようだ。中国メディアの新夢網はこのほど、「いただきます」という言葉から日本人の礼儀や行儀というものが見て取れると論じた。

 記事はまず、日本人は食事を食べ始める前に皆で「いただきます」と声をかけると伝えつつ、日本人は食事以外にも行動に応じた挨拶をすると紹介。例えば「行ってきます」、「ただいま」などの挨拶についても、「他人に対して自分の行動を伝える挨拶であると同時に、相手を尊重し、相手と状況を共有するための挨拶である」と論じた。

 続けて、こうした細かな行動から日本という国の素養の高さが見て取れるとしたうえで、中国人が日本を訪れるうえでは日本の文化や習慣、日本人の行儀や礼儀を理解する必要があると指摘。食事の際の箸の使い方、屋内では靴を揃えて脱ぐことなどについても紹介したうえで、「日本を訪れ、日本のロマンチックな雰囲気のなかにあっても郷に入りては郷に従えという考え方を忘れてはならない」と論じている。

 「いただきます」という言葉の背後には、穀物を作ってくれた人、料理を作ってくれた人への感謝、さらにはそれぞれの食材を1つの命として捉えたうえで、ほかの命によって支えられていることに対する感謝の気持ちが込められている。誰かに面と向かってではなく、自分にかかわるあらゆる存在に感謝の気持ちを示す「いただきます」という言葉はまさに日本人ならではのものと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)