5月27日に日本で行われる伊勢志摩サミットの後、米オバマ大統領は広島を訪問する予定だ。現職の米大統領が広島を訪問するのは初めてとあって、日本国内だけでなく、中国や韓国でもオバマ大統領の動向に注目が集まっている。(イメージ写真提供:(C)Matteo Ercole/123RF.COM)

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 5月27日に日本で行われる伊勢志摩サミットの後、米オバマ大統領は広島を訪問する予定だ。現職の米大統領が広島を訪問するのは初めてとあって、日本国内だけでなく、中国や韓国でもオバマ大統領の動向に注目が集まっている。

 特に中国では、日本は第2次世界対戦の敗戦国であると同時に、「アジアを侵略した加害者」であるにもかかわらず、原爆投下という事実を通じて被害者になろうとしているという批判も目立つ。

 中国メディアの人民網はこのほど、日本が戦争の「被害者としての立場を強調しつつある」と批判したうえで、米大統領が広島を訪問するならば安倍晋三首相も南京大虐殺があった中国・南京を訪問すべきであると論じた。

 記事は、日本はまず「多くのアジア諸国、特に中国と韓国への謝罪はまだ終わっていない」と主張する一方で、日本はオバマ大統領の広島訪問を利用して第2次世界大戦の「被害者」という立場を強調しようとしていると主張した。

 さらに、米国内では、オバマ大統領の広島訪問が日本に対する一種の「謝罪」と受け止められるのではないかという意見が存在することを紹介。一方、日本国内の報道によると、日本側は謝罪を要求しておらず、ホワイトハウスも謝罪ではなく核なき世界の実現に向けてメッセージを送ることになると強調している。

 記事は、中国の有識者の見解として、「日本の首相はいつ南京を訪問するのか」と疑問を投げかけ、日本の首相による南京訪問が実現すれば「歴史認識問題を解決するうえで大きな一歩を踏み出すことになる」と期待を示す一方で、「日本の政界では保守派の力が強くなっており早期の実現は困難」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Matteo Ercole/123RF.COM)