新幹線と中国高速鉄道が各国の鉄道市場で受注競争を展開していることは周知の事実だが、その背後では次世代の高速鉄道の開発競争も行われている。日本は次世代の高速鉄道として超電導リニアの開発を進めているほか、米国ではまったく新しい形の鉄道の開発が進められている。(イメージ写真提供:123RF)

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 新幹線と中国高速鉄道が各国の鉄道市場で受注競争を展開していることは周知の事実だが、その背後では次世代の高速鉄道の開発競争も行われている。日本は次世代の高速鉄道として超電導リニアの開発を進めているほか、米国ではまったく新しい形の鉄道の開発が進められている。

 米国のベンチャー企業Hyperloop Oneはこのほど、超高速交通システム「ハイパーループ」の屋外テスト走行を行い、成功を収めたが、中国高速鉄道にとって将来的に「競合相手」になる可能性もあるためか、ハイパーループに対して大きな関心が集まっている。

 中国メディアの北京晩報はこのほど、ハイパーループについて「時速1200キロで走行できるスーパー高速鉄道がまもなく誕生する可能性がある」などと伝えたほか、中国メディアの今日頭条は「ハイパーループは凄すぎる」、「中国高速鉄道は完敗か」などと報じており、ハイパーループが実用化に向けて成果を挙げたことに警戒感を示した。

 次世代交通システム「ハイパーループ」構想は、米国の電気自動車メーカーであるテスラ・モーターズのイーロン・マスクCEOが打ち出した構想だ。減圧されたチューブのような管のなかをカプセルのような乗り物を走らせるというもので、空気抵抗を減らすことができるため、理論上は最高時速1200キロに達するとされ、従来の高速鉄道よりもはるかに高速の走行が可能だ。

 一方、ロサンゼルスからサンフランシスコまでのハイパーループは建造コストが160億ドル(約1兆7402億円)と見積もられており、技術面のみならず建設コストがネックになる可能性は高い。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)