股関節をほぐすのがキモ!「老廃物をごっそり流す」ストレッチ

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季節の変わり目の今、気温差などで体調を崩しがち。体も重だるく、疲れが溜まりやすくなってしまいます。

そんなときに注目してほしいのが“股関節”。

そこで今回はヨガインストラクターである筆者が、股関節をほぐすことで体内に溜まった老廃物をごっそり流し、疲れた体をスッキリさせるストレッチをご紹介します。

■「股関節」がほぐれると…

(1)リンパ・血液の流れがスムーズに

体調を崩しやすいこの時期は、体内に余分な老廃物が溜まりがちです。老廃物がうまく外に排出されないと、血流が悪く冷えやすかったりむくみやすかったりと、疲れが取れにくい状態に。

そんな時は股関節周りをしっかりとほぐしてあげるのが大切です。

足の付け根である股関節まわりには、老廃物を流すポイントとなるリンパ節がたくさんあります。また太い血管が通っているため、下半身に栄養たっぷりの血液を送るためには股関節まわりの老廃物を排除する必要があるのです。

(2)呼吸が深くなり新鮮な血液が体内巡る

股関節まわりを動かす筋肉は、みぞおちから足の付け根へと続いている“大腰筋”という大きなインナーマッスルです。大腰筋は、体のみぞおち辺りにある呼吸の働きを司る“横隔膜”と繋がっています。

横隔膜は呼吸により上下し、肺の働きを補助します。働きがスムーズであれば呼吸が深くなり、新鮮な血液が体内を巡ります。しかし、働きが鈍く呼吸が浅ければ体内が酸欠状態に陥ることも。

つまり、大腰筋の状態が横隔膜の働きに影響しているということ。股関節をほぐせば横隔膜の働きが活発になり、深い呼吸がしやすくなるため、老廃物を体外に押し出す働きもスムーズになるという仕組みです。

■老廃物をごっそりと流す股関節ストレッチ

(1)両足を大きく広げて立ちます。ひざを曲げて腰を低く沈めたら両手をひざにつき、上体を前方へ少し倒しながらお尻を突き出すようにしてバランスを保ちます。

(2)ひじが曲がらないようにして両足を開いていきましょう。両腕を使って股を開きながら腰をさらに深く沈めていくと、両足の内側が伸びているのを感じます。

(3)無理でなければさらに腰を沈め、ひじを足につけてみましょう。

(4)腰を沈めたまま左方向を向き、右肩を下方向へ沈めていきます。体が左方向へねじれ、右の太ももの内側が伸びるのを感じます。5呼吸ほどキープします。

(つらい方はひじを立て直し、手をひざに置き直してくださいね。)

(5)反対側も同様に行います。左右で1セット、10セットほど行います。

いかがでしたか? 気持ち良く簡単なストレッチです。効果をより引き出すためにも、ゆっくりと深い呼吸を意識して行ってみましょう。

股関節をしっかりほぐして老廃物をごっそり流し、疲れ知らずの身体を目指してくださいね。

【筆者略歴】

yuuka ・・・ 『マナヨガ』代表。ヨガ、整体、体幹トレーニング、ウォーキング等、研究を続け『マナメソッド』を発案。本来持っているその人の個性や美しさを引き出すことで定評があり、現在パーソナルトレーニングは予約待ち状態。

【画像】 

※ dotshock / shuttertock