舛添知事を叩く元妻・片山さつき、やたらノリノリな日々
 高額な海外出張費や政治資金の問題でピンチに追い込まれている、舛添要一都知事。5月13日の会見ではとりあえず続投宣言をしていましたが、果たしてどうなることやら。

◆さつき名言、舛添氏は「セコい・小さい・哀しい」

 そんな騒動にあって、メディア露出が増えているのが片山さつき参院議員。かつて舛添氏と夫婦関係にあったことはよく知られていますが、そこで発せられるコメントのいちいちがキャッチーで、新たなブレイクスルーのきっかけになりそうな勢いです。

 何といっても、12日放送『直撃LIVE グッディ!』でのフレーズは傑作でした。プライベートな用事に自腹を切らない舛添氏を評して、「セコい、小さい、哀しい」の三原則を打ち出してみせたのです。

※画像出典:「直撃LIVEグッディ!」公式ブログ(5月12日)より
http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20160512001.html

 一度は激しく愛し合った仲のはずなのに、この言われよう。カネのことを言っているのに、なぜか夜の光景が浮かんでしまって仕方ない。ムダにリズミカルな響きも、哀愁を誘います。

 翌13日にも、同番組に生出演したさつき。あまりにも付け焼刃な元夫の会見に業を煮やしたのか、「これだと、二の矢、三の矢が来てしまうので、また火だるまになっちゃいます」とバッサリ。

“火だるま”という言葉に、さつきの怨念がこもっているようでした。“なっちゃいます”イコール“なってほしい”だろ。

 そこまで言わせる都知事は、一体さつきにどんな仕打ちをしたのだろう。数々の罵詈雑言には、並々ならぬ筆圧の強さがありました。

 しかしながら、ここで不思議なことに気づきます。そうやって元夫を辛辣に斬り捨てるさつきが、かつてないほどの輝きを見せていたのです。

◆舛添エキスパートは私しかいない

 事実、生放送『グッディ!』でのさつきは、少し斜に腰かけながら落ち着いた声のトーンで語る、知的に成熟した女性そのものでした。

 鬼神のような面構えで生活保護費の不正受給問題をまくしたてたり、♪尖閣は 日本の領土です〜♪と摩訶不思議なピアノの弾き語りを聞かせたりするさつきは、もはや過去のもの。舛添要一を冷静に分析し、理路整然と語る姿に、初めて政治家らしい器の大きさを感じたのです。

 生活保護費や尖閣問題では、党内のライバル議員を出し抜こうと必死だったのでしょう。

 しかし、こと元夫・舛添要一については、さつきただ一人がエキスパートである。さつき以上に舛添氏を正確に語れる論客などいない。

 そうした安心感が、彼女を輝かせたのかもしれません。

 図らずも明らかになった片山さつきの女性としての魅力。それを引き出したのが、憎たらしいかつてのパートナーであるところに、男女の仲の奥深いミステリーを感じるのでした。

<TEXT/沢渡風太>