財務省が12日に発表した2015年度の国際収支状況(速報)によれば、貿易収支は6299億円で5年ぶりに黒字となった。(イメージ写真提供:123RF)

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 財務省が12日に発表した2015年度の国際収支状況(速報)によれば、貿易収支は6299億円で5年ぶりに黒字となった。

 中国メディアの経済参考報はこのほど、貿易収支が黒字に転換し、経常収支が前年比2倍に急増した背景には国際原油価格の下落といった要素のほかに、中国人旅行客の急増という要素もあると論じた。

 記事は、日本の15年度における経常収支が17兆9800億円に達し、前年に比べて倍増したことを伝えたうえで、サービス収支は1兆2109億円の赤字だったものの、赤字額は前年比60%減だったと紹介。日本を訪れる外国人旅行客が急増すると同時に、日本企業が積極的に国外の市場を開拓したことによって、権利収入が増加したと報じた。

 続けて、15年に日本を訪れた外国人旅行客の数は過去最高の2136万人に達し、旅行収支も1996年度以降として最大の黒字となったと紹介。特に中国人訪日客は前年比107%増の約500万人に達し、訪日客全体のうち4分の1が中国人だったことを伝えたうえで、日本の旅行収支ひいては貿易・サービス収支に対して中国人旅行客が極めて大きな貢献を果たしたと胸を張った。

 中国人旅行客が日本に大きな経済効果をもたらしているのは間違いない事実だ。爆買いも徐々に落ち着きつつあるという見方もある一方で、最近は日本を訪れた中国人旅行客を取り込み、中国帰国後も継続して消費を取り込むための越境ECが盛り上がりつつある。中国人旅行客の取り込みを通じて、中国国内の消費も継続的に取り込むことができれば、日本企業にとってさらなる収益の拡大につながることは間違いない。 (編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)