トゥムセラーメンを食べる、ユーチューバー(YouTubeより)

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「33歳の会社員男性、激辛トッポギ(餅の炒め物)を食べて胃けいれん。救急車で運ばれる」

 これは、今月11日に韓国大手紙に掲載された記事だ。韓国では、辛い料理を食べるすぎるあまり、上記の男性のようなケースが後を絶たないという。一説では、消化器系の疾患を訴える患者の数が、年間1,000万人に上るという統計もある。すべてが辛い料理のせいとはいえないかもしれないが、その数の多さは、日常的な食文化を抜きにして到底考えられないだろう。

 それほど体を張りながらも、韓国人は辛い料理を食べるのをやめようとはしない。むしろ、最近では「激辛チキン」が人気を集め、ブームになりつつある。ちなみに、その前は「激辛チャンポン」がはやった。韓国料理は普通でも辛いのに、さらに辛い料理がはやり続けるとは、なんとも不思議だ。

 そんな“激辛天国”韓国で、韓国人が愛してやまないカップラーメンが、ここ数年で激辛化しているという。

 辛さの指標を表すものとして、スコヴィル値(単位:SHU)という指数がある。この指数を適用して辛さを測った場合、日本でも知られる「辛ラーメン」が約2,700 SHU、韓国の一般的な唐辛子が4,000 SHUだといわれている。ベスト10ランキングおよびスコヴィル値は以下の通りだ(カッコ内はメーカー名)。

1位 トゥムセラーメン 8,557 SHU(Paldo)
2位 挑戦ハバネロラーメン 5,930 SHU(eMart)
3位 熱ラーメン 5,013 SHU(オットギ)
4位 ブルダック炒め麺 4,404 SHU(サミャン食品)
5位 チンチャ・チンチャ 4,000 SHU(農心)
6位 挑戦ハバネロチャンポン 3,960 SHU(eMart)
7位 男ラーメン3,037 SHU(Paldo)
8位 チョルピビンメン 2,769 SHU(Paldo)
9位 辛ラーメン 2,700 SHU(農心)
10位 プルナック炒め麺 2,588 SHU(Paldo)

 脳に刺激を与える辛さには、中毒性があるといわれている。韓国メディア「マネートゥデイ」の取材に応えた食品業界関係者も「以前に比べて、消費者の辛さに対する耐性が強くなっている。(中略)年々、カップラーメンが辛くなっているのは事実」と証言している。

 ちなみに、辛さは旨味とはあまり関係がないらしい。1位のトゥムセラーメンはじめ、多くの韓国製カップラーメンは日本でも販売されているので、辛いもの好きの方は、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか?
(文=河鐘基)