連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第6週「常子、竹蔵の思いを知る」第35話 5月13日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:岡田健


じゃじゃーん!
滝子(大地真央)が常子(高畑充希)に、とと(西島秀俊)から15年前から亡くなるまで毎月送られてきた膨大な手紙を託します。君子(木村多江)に渡してと。
「小橋家通信」を読む君子と常子と鞠子(相楽樹)。小橋家のなにげない日常を丁寧に綴った通信の数々の中から読まれたのは第1回のエピソード。これによって、視聴者はもう一度最初の頃を思い出します。
実は滝子、ととの通信を読むにつけ、君子の主張が正しかったと思うに至っていました。
母の心を知って、ついに君子の頑なな心も溶けて・・・。
いやあもう100点満点以上、花丸5重レベルの素敵なエピソードであります。
母娘の確執の犠牲になった美子(根岸姫奈)の事件が、さらに母娘を強く結びつけていくという、西田征史は相変わらずてらいなくド直球でいい話を描き続けます。決して、ひねったものに心を奪われることはありません。職人のようにコツコツとオーソドックスなドラマを書き続けるのです。
近年、メタドラマに代表される、基本的なスタイルからずらして作るドラマが増えていましたけれど、今こそ、あえて素直なものが顧みられているのではないでしょうか。そして、その要因は何なのかと想像するにーー
単純に言えば、もう、裏を読んだりひねったり激しく攻撃したりすることに疲れてきているのではないでしょうか。
その点、「とと姉ちゃん」は大切な人たちのためにひたすら一生懸命です。この愚直なまでの頑張りに強い憧れを抱きます。

堀に落ちた美子を助けるために常子が飛び込んだ後、次々屈強な材木職人の男達が、飛び込んでいくところが、勢いあって前のめりになってしまいました。メインの男性キャラがひょろひょろ系の人ばかりなので、マッチョ系男性の活躍も望みます。
(木俣冬)