中国人は日本人の民度の高さに「恐ろしさ」を感じるほどだというが、どのような点でそう感じるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本人の恐ろしい3つのこと、見たら誰もが驚く」と題して、日本人の民度や素養の高さを紹介する記事を掲載した。

 記事が1つ目に挙げたのは「24時間、街がきれい」なことだ。各自がゴミを持ち帰る日本では、逆にゴミのポイ捨てという行為が理解されない、と中国との違いを強調。あまりにきれいなので、「2020年のオリンピック開催を多くの人が反対したのも分かる」と論じた。つまり、外国人が押し寄せることで、ゴミが増えるなど住環境が悪化する可能性を東京の人は懸念したという意味であろう。

 2つ目は「列に並ぶ」ことだ。たとえ2人だけでも並び、割り込みをする人がいたら何も言わずに「白い目で見る」といいう日本人独特の違反者に対する処罰が下されるため、少しでも自尊心のある人は恥ずかしくて割り込みができなくなると説明した。地震という非常事態でも被災者が列に並ぶことにはいたく感動したようで、「災害時に人の本質が見えるものだ」と日本人の高い規律性を称賛した。

 3つ目は「子どもの教育」である。例えば、冬の寒空のなかで運動させたり、ランドセルを自分で背負わせて登校させるなど、子どもを甘やかさない教育方針を称賛した。一人っ子政策で甘やかされて育つ中国ではありえない光景なのだろう。また、日本人の袋好きは良く知られているが、子どものカバンのなかには袋がたくさん入っており、本やペン、箸、服などを分けて入れていると紹介、「規律正しい生活習慣を身に着けさせる教育の一環」だと高く評価した。

 どれも日本人にとっては一種の習慣となっていることだが、当たり前のことをきちんとできるというのは素晴らしいことである。中国人が「恐ろしい」と感じるのは中国との大きな隔たりを感じるからだろう。しかし、どんな良い習慣も気を抜けばあっという間に崩れてしまう。今後も「恐ろしい日本」でいられるためには引き続き努力が必要である。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)