東京・品川から神奈川の横浜・横須賀を結ぶ私鉄と言えば、「京急」こと京浜急行電鉄だ。「赤い電車」として親しまれる、トレードマークの赤いボディ塗装を施した列車が12日、海を渡った台湾のレール上で初めて走った。台湾メディア・東森新聞雲は12日、「日本と台湾の鉄道友好関係をより際立たせるもの」としてこの件を報じた。

 記事は、台湾鉄路管理局(台鉄)と京浜急行電鉄が友好鉄道協定を結んでいることを紹介。先日、京浜急行の電車が台鉄の列車の塗装を施して運行開始したところ好評を博し、「台湾でも日本の列車塗装が見てみたい」との期待が市民の間で高まったと伝えた。そして、日本―台湾間の観光推進を持続するために、台鉄もEMU700型列車「阿福号」に京急の800系電車の赤い塗装を施し、12日より運行を開始したと説明している。

 また、京急の線路上を走る台鉄のラッピング列車が6月まで運転されていることから、今回の台湾での運行開始により「双方のラッピング列車がそれぞれの鉄道で走ることになる」と解説。「台日鉄道友好関係をより際立たせるという、大きな意味を持っているのだ」と評した。

 台湾と日本の鉄道文化交流は、今回の件に留まらない。先日は、同じく台鉄と友好鉄道協定を結んでいる東武鉄道において、台湾の駅弁をイメージした「排骨弁当」が発売された。もともと双方の文化や社会に対して互いに好意的な印象を抱く市民が多い日本と台湾。このような鉄道にまつわる交流は今後もさらに深まっていくのではないだろうか。

 なお、「赤い電車」にラッピングされたEMU700型は日本から導入された車両だ。そして、通常の塗装が「ドラえもん」の骨川スネ夫の顔っぽいことから、鉄道ファンの間で「阿福号」(スネ夫号)と称されているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)tupungato/123RF)