DHLの配送ドローン、山岳地帯での3カ月の実地テストに成功

写真拡大

ドイツの運送大手DHLが、標高1,200mの山岳地帯での3カ月にわたる配達ドローンの実地試験を完了した。自動配送ステーションが開設され、車では30分かかる場所へ、8分以内に荷物を届けられたという。

ドイツの運送大手DHLはバイエルン州の山岳地帯で配送ドローンの実地試験を行ってきた。3カ月間に及ぶテスト期間で100回を超える配送を成功させており、険しい山道を通って車で配送するよりはるかに早く、遠く離れた村に荷物を届けることができたという。

「DHLの配送ドローン、山岳地帯での3カ月の実地テストに成功」の写真・リンク付きの記事はこちら

プレスリリースによると、DHLは2016年1月から3月まで、標高1200mという高山地帯にあるライト・イム・ヴィンクル地域とアルムという2カ所に「スカイポート」を設置した。スカイポートとは、同社が開発した「ドローン用の自動宅配ステーション」で、荷物を挿入すると、配送システムが起動し、ドローンが離陸。8km離れた他のスカイポートへと向かうという仕組みだ。

これらの地域に住む個人顧客は、ここで荷物を受け取ったり、ここから荷物を送ったりすることができた。

「ドローンの荷物は通常、スポーツ用品か、緊急に必要とされる医薬品のどちらかで、離陸から8分以内でアルムの宅配ステーションに到着しました」とDHLは書いている。同じ距離をクルマで移動すると通常30分かかるという。

この3カ月間でドローンが行った配送は130回。1回に運んだ重量はほぼ2kg、最大飛行速度は時速64kmだったという。

DHLがドローンによる配送テストを初めて行ったのは2014年で、初代のパーセルコプターが使用された(今回山岳地帯でのテストに使われたのはパーセルコプターの3代目になる)。

当時このドローンは、自動車の乗り入れが禁止されているニーダーザクセン州にあるユースト島まで、12kmの開放水域を飛行して荷物を届けた(日本語版記事)。

最初のドローン・テストでは、1回の飛行で最大1.2kgの荷物を運ぶことができ、1,700人の島民が暮らすコミュニティーに基本的な医療支援を行うことができたという。