デュエル、前への意識で向上…JFAがデータでW杯2次予選を総括

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 日本サッカー協会の霜田正浩ナショナルチームダイレクターが12日、昨年6月から今年3月にかけて行われたロシアW杯アジア2次予選を総括した。

 2次予選は5チームがホーム&アウェーの総当たり方式で、日本は7勝1分の勝ち点22。E組首位で最終予選進出を決めた。8試合の総得点は27。守備は8試合連続の無失点だった。

 霜田氏によると、2次予選でバヒド・ハリルホジッチ監督が強調したのは、「デュエル(1対1の局面)」「ボールを失ってから6秒以内に取り返す」「縦に早い攻撃をする」ということだった。

 JFAではこれらの点に関して担当スタッフが8試合の内要を詳細に分析した。

「デュエル」については、昨年9月3日のカンボジア戦(ホーム、○3-0)で25回、勝率52%だったのに対し、2次予選最終戦となった今年3月29日のシリア戦(ホーム、○5-0)では39回、勝率56.7%と、回数・勝率ともに向上が見られたと報告し、“球際で厳しく闘えるチーム”への脱皮が進んでいると評価した。

「ボールを失ってから6秒以内に取り返す」「縦に早い攻撃をする」ということへの評価については、「奪い返したあとの前方へのパスの比率」を報道陣に公開した。

 それによると、スコアレスドローに終わった昨年6月16日のシンガポール戦(ホーム、△0-0)が47.2%だったのに対し、最後のシリア戦では58%をマーク。相手の陣形が整う前にゴールへ迫るというコンセプトが浸透しているという見方を示した。

 総括では8試合の中から良かったことと悪かったことをまとめた映像も披露。ポジティブ面では「バリエーションのある攻撃」「コレクティブで連動した守備」が挙げられ、反対に課題面では「決定力」「リスクマネジメントの欠如(被カウンター)」「集中力の欠如(マーキングミスとイージーミス)」が挙げられた。

 また、霜田氏は、自身の教えをチームに落とし込む手腕の部分でハリルホジッチ監督を評価しているとし、「監督は選手のレスポンスを拾いながら、それを生かしている」と話した。

 6チームがホーム&アウェー方式で対戦するロシアW杯最終予選は今年9月に開幕。日本は9月1日のUAE戦(ホーム)からスタートし、来年9月5日のサウジアラビア戦(アウェー)まで10試合を行う。

(取材・文 矢内由美子)


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