日本を訪れる中国人旅行客が増えるなか、中国人旅行客を対象とした悪徳業者も増えているようだ。日本に不案内であることに目をつけ、闇ガイドが闇免税店に中国人旅行客を誘導し、高額で商品を売りつける事例が相次いでいるのだという。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客が増えるなか、中国人旅行客を対象とした悪徳業者も増えているようだ。日本に不案内であることに目をつけ、闇ガイドが闇免税店に中国人旅行客を誘導し、高額で商品を売りつける事例が相次いでいるのだという。

 中国メディアの騰訊はこのほど、日本で闇ガイドや闇免税店による被害にあった中国人旅行者に聞き取り調査した内容を紹介、実際に使われている悪質な手口について説明している。

 ある中国人男性は2016年2月に団体ツアーに参加、新宿のある免税店に向かうバスの車中で闇ガイドによる商品説明を受けたという。闇ガイドはある商品を取り出し、「テレビ番組に取り上げられた医薬品である」と説明したうえで、高血圧や関節痛に優れた効果があると主張。結局、同男性は闇免税店で約30万円分の商品を医薬品と思い込まされて購入した。

 しかし男性はホテルに戻ってから購入した商品についてネットで調査したところ、評判が悪いうえに「騙された」というクチコミも発見。購入した商品は「医薬品ではない」と理解した男性は、ほかの23人のツアー客とともに闇ガイドに対して返品交渉を開始、しかし闇ガイドはツアー客に対して「今後のビザ申請に影響する措置を取るぞ」と脅したという。

 男性が同記事に提供した闇ガイドの商品説明の録音によれば「医薬品管理局」なる機関の認可を受けた医薬品であると説明しているが、記事は「日本に実在しない機関の名称を用いて団体客を騙している」と指摘。記事によれば闇免税店は男性たちツアー客の商品返却に応じたものの、返金は依然としてないという。
 
 記事の内容から、闇ガイドと闇免税店の協働、バス車中での虚偽の宣伝、返金に応じない姿勢、団体客に狙いを定めるなどの手口が用いられていることがわかる。また記事によれば複数の闇ガイドが結託し、団体客を同じ時間帯に店内に案内して人であふれさせ、信頼のおける店だという印象を作り出す周到な手口も存在するようだ。

 様々な手口が用いられているが、中国人旅行者が個人としてできる対策の1つは何と言っても闇ガイドを信頼しないことだ。ツアーを利用するのであれば、ガイドが通訳案内士の資格を保有しているかどうかを確認することが必要だ。通訳案内士は国家資格であり、商務や公務で訪日する客を案内できるほどの高い通訳力と日本の観光に関する豊富な知識を持つプロフェッショナルだ。中国人旅行客が日本社会の誠実さを信頼して行動した結果、こうした被害に遭うのは日本人としては本当にやりきれない思いだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)