今はなき伝説の廃墟!香港・九龍城砦の姿を今に伝える「宮本隆司写真展」が品川で開催

写真拡大

誰もいない朽ち果てた建物の姿に、郷愁やロマンを感じるという「廃墟」ファンがひそかに増えているとか。そんな想像力豊かな女子におすすめの写真展をご紹介。

2016年5月20日(金)から7月4日(月)まで、品川の「キヤノンホールS」では、「廃墟の写真家」として知られる宮本隆司(みやもとりゅうじ)さんの写真展「九龍城砦 Kowloon Walled City(くうろんじょうさい クーロン・ウォールド・シティ)」が開催される。入場は無料。

かつては4万人もの人々が住み、活気あふれる場所だった香港の九龍城砦。その廃墟となった姿を撮影した、モノクロームの写真約50点を展示する。作品はすべて、キヤノンの大判プリンターによって出力されたもので、サイズは610cm×762cmがメインとか。今回の写真展は、20年も前に取り壊された廃墟の姿が見られる貴重な作品群となっている。

「迫力ある画像から、いろいろなストーリーを読み取っていただければ」と、広報担当者さん。

九龍城砦は「アジアン・ゴシック」とも呼ばれる巨大なコンクリートの高層スラムで、「無法地帯」「現代の魔窟」などと呼ばれていたという。そして、その独特の存在感から、映画、劇画、SF、ゲームの世界などで、さまざまな影響を与えてきたそう。

そんな「九龍城砦」についてもっと詳しく知りたいなら、7月2日(土)13時30分から同ホールで開催されるトークイベントに参加して。宮本さん自身が、展示作品を紹介しながら撮影時のエピソードなどを話すほか、ゲストに慶應義塾大学文学部の巽孝之教授を招いて、多くのSF文学に与えた影響などについても話が聞ける。先着300名なので、興味のある女子は公式HPから早めに申し込みを。

初めて見る廃墟の写真も、もしかしたら、お気に入りのゲームやSF文学ですでに出会っているかも。ちょっとした、宝探しの気分で出かけてみては。