<地震>気象局「今後3日間は余震に注意」  新北ではけが人も/台湾

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(台北 12日 中央社)12日午前11時17分に起きた台湾東部海域を震源とするマグニチュード5.8の地震。最大震度6を観測した宜蘭県では羅東で商店のガラスが割れたほか、亀山島でがけ崩れが発生するなどの被害が出た。中央気象局は12日、今後3日間は同規模の余震に注意するよう呼びかけている。(震度は台湾基準)

▽男性がけが

新北市板橋区では地震により建物の外壁タイルが落下。男性の頭に当たり同市内の病院に搬送された。同市消防局によると意識ははっきりしているという。また、同市三重区ではエレベーター内に女性が一時閉じ込められた。同区内では地震直後に一部で停電したが、現在は復旧している。

亀山島で起きたがけの崩落では、観光客74人を乗せた観光船が付近を航行中だったが、被害はなかった。宜蘭県内の小学校では防災頭巾を頭に被った児童らが校庭に一時避難した。同県内のスーパーでは商品の一部が落下したほか、美容室のガラスが割れるなどの被害があった。

▽原発に異常なし

台湾電力によると、新北市の沿海部にある第1、第2原子力発電所に、この地震による異常は確認されなかったとしている。

台湾鉄路管理局では揺れの大きかった地域で線路の点検を行った。台北メトロ(MRT)は一部列車で減速運転を行うなどしたものの、現在は平常通りの運行に戻っている。台湾高速鉄路(高鉄、新幹線)は平常通りの運行。桃園空港を発着する航空便への影響はなかった。交通部(交通省)台湾区国道高速公路局によると、新北市と宜蘭県を結ぶ雪山トンネルなどに被害はなかったという。

▽中央気象局が余震に注意呼びかけ

宜蘭県を中心に余震と見られる地震が相次いでいる。午後0時29分にはマグニチュード5.5の地震が発生。宜蘭県南澳で震度5、宜蘭県羅東、宜蘭県宜蘭市、花蓮県和平などで震度4、台北市などでも震度3を観測した。

中央気象局の関係者は、沖縄トラフの活動によるものと分析。余震に注意を呼びかけているほか、震源が浅く、都市部では震度3以上の地震で揺れが長く続く恐れがあるとしている。

(黄麗芸、黄旭昇、王鴻国、卞金峰、林孟汝、沈如峰、陳葦庭/編集:齊藤啓介)