12日、スイスを訪れる中国人観光客は今年1〜4月に大幅に減少。スイス時計産業の販売にも影響が出ている。写真はスイス製の腕時計。

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2016年5月12日、フランス国営ラジオ放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトによると、スイスを訪れる中国人観光客は今年1〜4月に大幅に減少した。これにより、スイス時計産業の販売にも影響が出ている。ビザ申請手続きに伴う生体認証登録の開始、フランスを襲ったテロ、中国経済の低迷などが中国人観光客減少の原因になったとみられている。

スイスで「メイド・イン・ スイス」のロレックスやオメガの腕時計を購入することは、中国人にとって非常に「自慢できる」ことだ。スイスの観光客のうち、中国人はスイス人、ドイツ人、米国人、英国人に続く5位となっている。中国人は太っ腹で、1人1日当たりの消費額は350スイスフラン(約3万9000円)に達している。

しかし、今年1〜4月にスイスを訪れた中国人観光客は激減した。スイスでの中国人宿泊者数は今年2月、20%ほど減少した。中国人の好む観光地であるルツェルン、インターラーケンを訪れた中国人観光客は、今年第1四半期にそれぞれ13%、15%減少した。これはこれまでになかった現象だ。過去10年で、スイスを訪れる中国人観光客は大幅に増え、スイスでの中国人宿泊者数は2015年にのべ140万人に達した。中国人は多くのスイス時計にとって最も重要な顧客でもある。例えばルツェルンでのブヘラの販売の半数以上は中国人観光客によるものだ。中国人観光客の減少により、スイスの時計やジュエリー業界も影響を受けている。

中国人が減ったことは、昨年10月よりシェンゲン圏へのビザの発行に際し、生体認証情報を登録するシステムが導入されたことと関係がある。申請者は自らビザ申請センターを訪れ、本人の生体認証データを提供しなければならない。今年初め、オーストリアやベルギー、ギリシャは中国に15カ所のビザ申請センターを設置していたのに対し、スイスはわずか3カ所しかなかった。ビザ問題の解決に向け、スイスは新たに3カ所のビザ申請センターをオープンさせ、さらに9カ所の追加を申請中だ。

このほか、パリのテロ事件や中国経済の減速なども中国人の海外旅行意欲を削いでいる。スイス観光局は今年同国に宿泊する中国人観光客の増加率はわずか5〜7%にとどまると予測している。昨年の増加率は約33%だった。(提供/人民網日本語版・編集SN)