イライラ、不眠……それ、もしかすると若年性更年期障害かも!?

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仕事の激務でイライラする、生理痛がひどい、眠れない……。

若いひとが更年期障害になる原因とは?

これらをただの体調不良で片付けてしまうと危険です。もしかすると「更年期障害」という可能性も否定できません。

「わたしはまだ20代だから大丈夫」「更年期って50歳ぐらいの話でしょ?」と思って油断してはいけません。近頃は、若い女性がかかる「若年性更年期障害」が増えているのです。

筆者の周りで若年性更年期障害と診断された、アラサー3名の実例を紹介したいと思います。

体調不良や別の相談から、彼女たち婦人科を受診しました。すると、予想外の診断結果が……!

●その1:恋愛の悩みで病んでいると思ったら……

「彼の借金が原因で、なかなか結婚に踏み切れませんでした。それが原因で落ち込んでいたんですが、最近、さらに涙もろくなったり、仲の良い友達とも会うのが苦痛だったり、眠れないことが多くなり、心療内科に通いはじめました。でも、処方された漢方や睡眠導入剤を服用しても一向に良くならない。生理不順が続いたため検査をしたところ、若年性更年期障害と診断されてしまいました」(28歳/ボイスインストラクター)

●その2:セックス後の痛みは彼が大きいせいかと……

「いつもより激しくセックスに及んだところ、ゴムが破れてしまったため、アフターピルを処方してもらいに産婦人科を受診。排卵の有無を確認するため検査したところ排卵してないことが判明! なんと、若年性更年期障害だと診断された。セックスした後に痛みがあるな、と思っていたのはこれが原因だった。てっきり彼のアソコが大きいからだと思ってた」(30歳/メーカー)

●その3:イライラやめまいが頻繁に起きる……

「近頃、若いときのように仕事を気力で乗り切ることができず、イライラしてお酒を飲み過ぎていた。しかも、頻繁に起こるめまいや不眠。3ヶ月生理が来てないことに気づき、しばらくエッチもしてないから妊娠の心配はなかったけど、念のため婦人科に行くと若年性更年期障害と言われた。そんなにオバサンになっていたのか、と思ってショック……」(35歳/マスコミ)

そもそも「更年期障害」とは、どんなメカニズムで発症するのでしょうか。
個人差はありますが、女性の卵巣の働きは30歳をピークに衰え始め、40歳前後になると女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの量は急激に減少していきます。

すると次第に月経が不規則になり、卵巣機能が完全に停止し、閉経する前後45歳〜55歳くらいまでの約10年がいわゆる更年期。その間、ホルモン量の変化に身体が慣れず、さまざまな不快な症状が出て、日常生活が送れなくなることを更年期障害といいます。

エストロゲン(卵胞ホルモン)と黄体ホルモン(プロゲステン)は、脳の指令で卵巣から分泌されます。自然とエストロゲンの分泌が少なくなるほかに、ストレスなどの影響を受け、脳がにぶって卵巣機能の働きが低下し、更年期に似た症状になるのが若年性更年期障害。

近年、20〜30代の若い女性にも更年期障害が増えているのは、女性が男性と同じように責任のある仕事をこなしたり、重度のストレスを抱えたり、不規則な生活を過ごしていることが原因と言われています。

このような症状が出たら、すぐにでも婦人科を受診してください。

●肉体的症状
・ほてりやのぼせなどのホットフラッシュ
・手足が冷えやすい
・肩こりや腰痛などの身体の痛み
・だるさや疲労感
・くしゃみをすると尿もれする、残尿感など排尿の悩み
・めまいや頭痛、吐き気
・寝つきが悪い、眠りが浅い、不眠

●精神的症状
・イライラする、怒りやすい
・不安になったり、憂鬱になる
・気持ちが落ち込む、など

あなたはこんな生活をしていませんか? まだ若いからと思っていると、つらい若年性更年期障害に悩まされるかもしれませんよ。

●若年性更年期障害の原因
・仕事の激務によるストレスや過労
・ダイエットで急激に体重を落としたり、逆に太ること
・ファーストフードやインスタント食品などの食生活の乱れ
・睡眠時間が短い
・タバコやお酒を飲む
・不規則な生活

若い女性たちはなかなか若年性更年期とは気づかず、なにかのきっかけに婦人科を受診したことで発覚することが多いようです。実例で紹介した女性たちも、まさか自分が更年期障害だなんて思ってもいなかったようです。

この治療は、ピルやホルモン薬や漢方、サプリメントの処方です。気づかずにそのまま放っておくと、不妊の原因につながる恐れもあります。
結婚・出産を希望する女性は、気になる症状があれば早めに受診してみてくださいね。

(参照)
『男と女の更年期』誠文堂新光社/著:小山嵩夫

Written by Gow! Magazine編集部
Photo by hisnameiseliot