2016年5月8日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真にはなんだか楽しそうなカラフルな建物が写っている。かなり巨大な施設のようだ。右側の青い塔の上には、金色の丸い帽子のようなものも飾られている。USJ初体験の義理のお父様が「あっUSJ見えたよ!」と声を上げたというが、もっともな話だと思う。

「残念ながらそれは大阪のゴミ処理場だった」というコメントが添えられており、「あんなの間違えて当然だ」とも付け加えられている。

「見るからに楽しそうだからしょうがない」

大阪市環境局舞洲工場(hiromitsu morimotoさん撮影,Flickrより)

ここは大阪市此花区にある「大阪市環境局舞洲工場」だ。ユニークな外観はオーストリアの芸術家、フンデルト・ヴァッサー氏(1928年〜2000年)のデザインによるもの。画家であり建築家でもあるヴァッサ-氏は、自然と調和した建築をめざしていた。

この舞洲工場も、自然に配慮したつくりが特長だ。ゴミの焼却の際に出る熱で蒸気を起こし、タービンを回すことで発電している。また余った電力は大阪電力に売却しているとのこと。

ゴミピットで発生した臭気は、ゴミを燃やす燃焼用空気として使われ、臭いが外に出ることなく処理される。排ガスは、塵を取りのぞき、加熱して水分を減らした後に放出。発生した汚水もきれいにしてから放流される。


大阪市環境局舞洲工場(ignisさん撮影, Wikimedia Commonsより)

ツイッターには、冒頭のツイートに関連して、こんな声が寄せられている。

「阪神高速五号湾岸線を神戸側から走ると起こりうる話だな」「フンデルトヴァッサーの建築物見るからに楽しそうだからしょうがない」「大阪すごい...!」といった感想だ。

「大阪のゴミ処理場派手だね?」と言う人もいるが、「自然との共生を理想とする彼のデザインはここにぴったりだと思う」と評価する人もいる。