10日、韓国メディアによると、韓国の国宝1号に指定されている崇礼門の丹青修復工事で、質の悪い化学顔料を使用したとして起訴された男が、控訴審でも実刑判決を受けた。この報道に、韓国のネットユーザーからは怒りのコメントが寄せられた。写真は崇礼門。

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2016年5月10日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の国宝1号に指定されている崇礼門の丹青(彩色部分)修復工事で、質の悪い化学顔料を使用したとして起訴されたホン・チャンウォン被告(61)が、控訴審でも実刑判決を受けた。

ソウル高裁は10日、ホン被告の控訴を棄却し、1審と同じ懲役2年6カ月を言い渡した。判決理由について、裁判所は「崇礼門の火災(2008年の放火により木造部分の多くを焼失した)で傷ついた国民のプライドと失墜した民族の精気を取り戻し、伝統の脈をつなぐ象徴的な意味として、専門家と文化財庁が伝統の技法と道具を使用することにしたにもかかわらず、被告人は化学顔料を使用した。これは国民を裏切る背任行為であり、その罪は決して軽くない」とした。

ホン被告は昨年5月、崇礼門の修復工事中に安価で購入した質の悪い化学顔料を使用し、工事費約6億3000万ウォン(約5800万円)を横領した容疑で起訴された。ホン被告は丹青工事が始まった当初は天然素材の顔料を使用する伝統技法を用いていたが、2012年9月〜13年3月にかけて、「色がうまく発現されない」などの理由で、化学顔料や水を混ぜたものを使用していた。そのため、崇礼門は修復完成からわずか3カ月で、丹青のはがれや瓦のひび、木材の亀裂などが多数確認され、再施工することになった。

この報道に、韓国のネットユーザーからは怒りのコメントが寄せられた。

「もっと厳しく処罰して。文化財をおもちゃとでも思っているのか?」
「韓国は貧しいのではない。泥棒が多過ぎるのだ」
「放火事件が起きた時から予想していた。誰かが必ず修復のための資金を横領すると…」

「全国民を相手に詐欺を働いたのにたった2年?」
「なぜ控訴した?反省していないということ?」

「泥棒や詐欺師が国を運営しているだから、その下にいる国民らがまともでいられるはずがない。特に驚きもしないよ」
「文化財に対する国民の意識が低過ぎる。いっそのこと崇礼門を撤去してほしい」
「化学顔料を使えと支持されても、『絶対に駄目だ。伝統の方式を守る』と言い張るのが職人ではないのか?」(翻訳・編集/堂本)