こってりとした味付けが多い中国料理や韓国料理。それに対して日本料理はあっさりとした味付けで素材の味にこだわる傾向にある。そんな違いが、テレビドラマで好まれる作風にも出ているようだ。中国メディア・文匯報は10日「日本ではロマンティックすぎるラブストーリーは視聴者を失いつつある」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 こってりとした味付けが多い中国料理や韓国料理。それに対して日本料理はあっさりとした味付けで素材の味にこだわる傾向にある。そんな違いが、テレビドラマで好まれる作風にも出ているようだ。中国メディア・文匯報は10日「日本ではロマンティックすぎるラブストーリーは視聴者を失いつつある」とする記事を掲載した。

 記事は、日本で2015年に放送されたテレビドラマ「デート〜恋とはどんなものかしら〜」の中国リメイク版が間もなく放送される予定であると紹介。同作品以外にも「リーガル・ハイ」などの人気ドラマを手掛けた脚本家・古沢良太氏が上海を訪れた際にインタビューを行ったとし、その内容を伝えている。

 同作品がコミカルな恋愛ものとして描かれ、人物設定がいささか奇抜である理由について記事は、古沢氏が「日本の恋愛ものはつまらなくなり始めている。視聴者も徐々に免疫力が付いてきている」としたことを紹介。新鮮味を打ち出すこととともに、「ますます多くの若者が恋愛や結婚に興味を持たなくなった」という社会的な現実を考慮した結果であると解説したことを伝えた。

 また、日本の脚本家として韓国ドラマや米国ドラマよりも魅力や特徴のある点について、古沢氏が「最大の特徴は人物の感情が細かく描かれること。選ばれるストーリーも出発点こそ小さいものの、そこに投影される社会問題は多元的かつ豊富であること」と回答したことを紹介した。さらに、韓国とは異なり脚本家になるための専門的な教育よりも、日本では生活体験や大量の読書による重厚な蓄積が脚本家として必要であるとの見解を示したとしている。

 ドラマの人気が出るかどうかを左右する大きな要素に、視聴者が共感できるか、という点がある。あまりに現実離れしたストーリーでは、視聴者も離れていってしまう。リアリティを保ちながら深いメッセージ性を持ち、なおかつコミカルさなどの新鮮味を打ち出すことが、今の日本のドラマ界に求められていると言えるだろう。

 かたや、韓国や韓国ドラマが強い人気を誇る中国では、日本よりもドロドロとした恋愛ものが依然好まれる傾向にあるようだ。このあたりは、もしかしたら「恋愛ものドラマ」文化の歴史の長さも関係しているのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)