U23代表のMF矢島がガーナ戦で2得点、リオ五輪出場へ持ち前の万能性を発揮

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 鮮やかな2ゴールで勝利を呼び込み、違いを見せつけた。U−23日本代表のMF矢島慎也(ファジアーノ岡山)は11日のガーナ戦に先発出場すると、開始11分に先制点をマーク。その4分後には、右サイドをオーバーラップしたDF伊東幸敏(鹿島アントラーズ)のクロスに合わせ、追加点を奪った。

「点に絡みに行くところで違いを見せられる場所。そういう意味では、サイドで点を取れたのは大きかった」

 そう安堵する矢島はユーティリティプレーヤー。この日は4−4−2の左サイドハーフで先発すると、積極的に前線へと顔を出して2得点を挙げる。後半はボランチの一角へとポジションを移し、うまくパスを散らしながら攻撃にリズムを生み出した。

 8月のリオデジャネイロ・オリンピックに向けて、チームを率いる手倉森誠監督は「3分の1以上は2つのポジションができる選手がいなければいけないと考えている」と複数ポジションをこなせる選手を必要としている。だからこそ、矢島は2ゴールという結果に満足することなく、課題を口にした。

「メンバーが絞られていく中で複数のポジションをこなし、さらにそのポジションで質の高いプレーができれば監督にとっては使いやすい選手になれる。今日はサイドで2点を取れましたが、ボランチでももう少しできたと思います。相手のカウンターの起点を潰し切れなかったし、ボランチに入っても点を取りに行きたい」

 その言葉からは成長することへの貪欲さが伝わってきた。矢島は「自分の特長をボランチに入ったところでも出せるか。またこれから見られていくところだと思う」とあくまで謙虚に語るが、このガーナ戦でユーティリティ性と得点感覚を持つ選手であることを改めて示したことは間違いない。手倉森ジャパン発足当初から招集されてきた“秘蔵っ子”が、本大会のメンバー入りに向けて着実にアピールした。

取材・文=高尾太恵子