2015年、7年ぶりに中国人旅行客数で日本に追い抜かれた韓国は、巻き返しを図るべく策を練っている。中国メディアの環球網はこのほど、日本も中国人旅行客の獲得に必死だとし、「中国人旅行客の歓心を買いたい日韓、あの手この手の争奪戦」と題して、日韓それぞれの打ち出した策について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 2015年、7年ぶりに中国人旅行客数で日本に追い抜かれた韓国は、巻き返しを図るべく策を練っている。中国メディアの環球網はこのほど、日本も中国人旅行客の獲得に必死だとし、「中国人旅行客の歓心を買いたい日韓、あの手この手の争奪戦」と題して、日韓それぞれの打ち出した策について紹介する記事を掲載した。

 韓国メディアによると、中国人旅行客の確保のため、中国人の「VIP客に対するマンツーマン接客」や、「韓流スター関連の商品」を準備しているという。さらに、韓国ドラマ「太陽の末裔」の主演、ソン・ジュンギの故郷への訪問者が多いことに着目した地元政府は、観光案内所の増設を計画している。

 また、中国人旅行客向けに開催された「仁川チキン&ビールパーティー」に続き、中国の健康補助食品メーカーの社員8000人を対象に、「参鶏湯(サムゲタン)パーティー」を開く予定もあるという。韓国観光発展局によると、これにより495億ウォン(約45億円)の経済効果が見込まれるそうだ。

 対する日本政府が打ち出した策として、記事は「訪日中国人のビザ緩和措置」を紹介。ほかにも、日本での爆買いブームが収まりつつあるなか、日本メーカーは新たな戦略として「旅行中の買い物から帰国後の買い物」へと戦場を移していると紹介している。一部のドラッグストアチェーンはすでに中国のネット通販サイトに出店しており、同社の予想を上回る売り上げにつながっている。

 記事は日本における別の変化として、「日本メディアがこれまで、中国人旅行客のマナー違反を批判していたが、これを反省する風潮になった」と主張。訪日中国人に対するぼったくりが問題視され始めたのを機に、外国人旅行客に日本の習慣を強要させてきたことや、説明不足のまま商品を販売してきたことを反省する声が出てきていると紹介した。

 中国人旅行客のもたらす経済効果はとても大きい。中国人旅行客数で韓国を上回った日本だが、ニーズに応えリピート客を増やすのは今が正念場だろう。日韓による中国人旅行客争奪戦はこの先も激しさを増していくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)