中国メディアの環球時報(電子版)はこのほど、韓国メディアの報道を引用し、韓国の東北亜歴史財団が9日、「歴史問題が未解決のうちに、日本が再び歴史をわい曲した」と発表したことを伝えた。

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 中国メディアの環球時報(電子版)はこのほど、韓国メディアの報道を引用し、韓国の東北亜歴史財団が9日、「歴史問題が未解決のうちに、日本が再び歴史をわい曲した」と発表したことを伝えた。

 報道によれば、東北亜歴史財団は日本の中学で使われる一部の歴史教科書において、「新羅の国がかつて日本に貢物を差し出していた」との記述があったと主張、これに対して東北亜歴史財団は「歴史のわい曲である」と批判した。

 新羅の国は紀元356年から935年にかけて、朝鮮半島に存在した国家であり、確かに日本国内では一部で新羅の王子が日本に朝貢したという認識は存在する。朝貢とは貢物の献上であり、対等な立場を意味するものではなく、新羅が当時の日本に朝貢したという認識は韓国としては認められないということだろう。

 記事は、2011年版の日本の一部教科書で「562年に新羅が任那を滅ぼしたことで大和朝廷は朝鮮半島での影響力を失った」との記述があったと伝えつつ、15年版では「任那滅亡後に、新羅は日本への友好を示すため、朝貢した」と内容が追加されたと主張。高麗大学の東北亜文化交流研究所の見解として、日本の15年版教科書には歴史を歪曲した記述が数多く存在すると批判した。

 歴史というものは、それぞれの時代の支配者が自らの都合の良いように書き換えた可能性が高いものだ。当事者同士であっても視点や立場が異なれば、当事者それぞれの歴史にも視点や立場の違いが反映されてしまうのは否定できない。史実を検証することができない現代において、歴史認識の違いは日中韓それぞれにとって大きな問題となっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)