台湾のWHO総会出席と「一つの中国」は無関係 新政権が改めて強調
(台北 11日 中央社)今月20日に台湾独立志向を持つ民主進歩党・蔡英文政権が発足するのに伴い、行政院(内閣)報道官に就任する童振源氏は11日、ジュネーブで23日から行われる世界保健機関(WHO)総会への出席について、健康を基本的人権とするWHO憲章に基づくものだと強調し、「一つの中国」の原則が前提だとする中国大陸側の主張を改めて否定した。
台湾は中国国民党・馬英九政権1期目中の2009年からオブザーバーとして総会に出席。だが、今年の招待状には、「一つの中国」の原則に関する記述があったため、童氏は8日、次期政権の立場として、台湾の総会出席と同原則は無関係などとする声明を出していた。
中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は11日午前、国際社会から承認を得ている「一つの中国」の原則に従わなければ、関連会議への出席は難しくなると述べ、新政権に受け入れを迫っている。
童氏はこの問題については明言を避けた。
(葉素萍、戴雅真、尹俊傑/編集:杉野浩司)
台湾は中国国民党・馬英九政権1期目中の2009年からオブザーバーとして総会に出席。だが、今年の招待状には、「一つの中国」の原則に関する記述があったため、童氏は8日、次期政権の立場として、台湾の総会出席と同原則は無関係などとする声明を出していた。
中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は11日午前、国際社会から承認を得ている「一つの中国」の原則に従わなければ、関連会議への出席は難しくなると述べ、新政権に受け入れを迫っている。
童氏はこの問題については明言を避けた。
(葉素萍、戴雅真、尹俊傑/編集:杉野浩司)
