日本初の国産ステルス実証機「X2」が4月22日に初飛行に成功したが、中国ではX2の初飛行はどのように受け止められているのだろうか。中国メディアの消息時報はこのほど、X2の開発から「日本が持つ野望」が見て取れると論じた。

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 日本初の国産ステルス実証機「X2」が4月22日に初飛行に成功したが、中国ではX2の初飛行はどのように受け止められているのだろうか。中国メディアの消息時報はこのほど、X2の開発から「日本が持つ野望」が見て取れると論じた。

 記事はX2について、「日本は鳴り物入りで初飛行させた」と主張する一方で、所詮は実証機に過ぎないと指摘し、専門家の見解として、日本が実際に見据えているのは「次世代のステルス戦闘機を研究開発する野望」であると主張。X2の研究開発には、過去にF-2の日米共同開発に携わった技術者が定年を迎える前に技術を残しつつ、ステルスなどの先端技術を得るという側面があったと論じた。

 また、X2について中国の軍事専門家は、独自で戦闘機を開発したいという日本の強烈な願望を体現しているものの、「ミドル級の戦闘機にすぎない」と指摘。機体が小さく第5世代戦闘機に必要なシステムを搭載できず、「次世代の戦闘機開発能力があることを証明するだけで第5世代戦闘機の開発において優位とは言えない」と主張した。

 とはいえ、日本がすでにステルス戦闘機を自己開発できる国の仲間入りしたことに変わりはない。そのため記事は、日本はステルス技術を交渉の切り札にするとの見方を示している。日本のF-2は2028年ごろに退役するため、2018年度中に後継機を独自開発するか、それとも他国との共同開発にするかを決定する必要がある。ステルス技術で米国などのレベルに到達するのが非常に困難な日本は、X2を交渉の切り札にするという主張だ。

 米国のF-22の初飛行が実証機開発から5年かかったことを考えると、日本の次世代戦闘機開発も順調にいけば5年ほどで糸口が見つかり、X2の後継機となるF3がお目見えするのは2030年くらいになるのではないか、との見通しを示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)