11日、中国語を学ぶ人が世界で増加している。写真はロシアのモスクワ国立言語大学の孔子学院が開催したイベントで茶道を披露する卒業生。

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2016年5月11日、ロシアのモスクワ国立言語大学に設置されている孔子学院の中国側院長・王鳳(ワン・ホアン)氏は「申込者がこれほど多いとは予想外。猫の手も借りたいほどだ。同学院がモスクワで実施した2016年度初の中国語検定・漢語水平考試(HSK)には680人以上が申し込んだ。昨年、受験者が最も多かった回よりもさらに30%多かった」と語った。人民日報が伝えた。

近年、中国とロシアの文化交流は急速に進展。中国の国家漢語国際推広領導小組(国家中国語国際普及指導班)弁公室が06年にロシアで初めて中国語や中国文化の教育及び宣伝を行う公的機関・孔子学院を開設して以降、ロシアでは中国語ブームが巻き起こり、中国語を学ぶ人が日に日に増加している。

前出孔子学院のロシア側院長・セレズネフ氏は「中国語を学ぶ多くの学生の中で、一番印象深かったのが、もうすぐ50歳の主婦。彼女は茶道や中国語が好きで、中国語と中国文化にも魅入られ、最初は初級クラスだったのが上級クラスまで学び、卒業する際にはプロの中国語翻訳家になっていた。中国語には不思議な魅力があり、一旦好きになるとやめられなくなる」と語る。

オーストラリアの首都キャンベラにある書店のショーウインドーには、中国語の教材が目立つところに並べられている。店員のジョンさんは「一番よく売れている本を目立つ位置に並べている。ショーウインドーに並べられている中国語の教材はとても人気があり、入荷してすぐに20冊以上売れた」と説明する。

近年、中国とオーストラリアの経済貿易や文化交流が日に日に盛んになるにつれ、オーストラリア人の中国を理解したいという願いも日に日に強くなっている。そして、中国語を学ぶことや中国文化への関心が高まっている。前出弁公室がオーストラリアでも孔子学院や孔子課堂を設置し、現地の人が中国語を学んだり、中国文化を理解するプラットホームとなっている。また、オーストラリア政府も一連の政策や対策を打ち出して、国民に中国語を学ぶよう積極的に奨励している。

中国に対する理解を深めたり、中国との政治、経済交流を促進しようと、米国も中国語教育を積極的に推進している。オバマ大統領は20年までに中国語を学習する学生を100万人まで増やす計画を立てている。全米外国語教育協会の統計によると、現在、全米の小学校、中学校、高校計約4000校が中国語の授業を行っており、中国語は、スペイン語、フランス語に継いで学ぶ学生が多い言語になっている。

現在、ロシアでは小学校から大学まで、積極的に中国語の授業を開設しており、ロシア全土の17の連邦構成体の60の教育機構が中国語の授業を行っている。そして、中国語を学んでいる小中高生は4000人を超えている。ロシアのオリガ・ゴロジェツ副首相は、「中国語の教育をさらに整備するため、政府は統一した教育要網や中国語の教科書の制定を計画している」としている。また、セレズネフ氏も、「中国語が国家統一試験に盛り込まれると、各校の中国語教育の発展を大きく促進するほか、今後、大学が優秀な学生を選抜する手段ともなるだろう。そして、プロフェッショナルな人材の育成につながる」との見方を示す。

カメルーンのヤウンデ第二大学孔子学院の院長は「カメルーンの中国語教育は急速に発展している。昨年、孔子学院の学生は9500人に達し、今年はすでに1万人を突破した。カメルーン全土の10エリアに20以上の教育ポイントが設置され、その数は増え続けている。中国語教育は12年に、カメルーンの国民教育体系に盛り込まれ、ここ数年で、現地で人気の授業に発展している」と紹介する。

カメルーンだけでなく、南アフリカの基礎教育省も15年に、中国語を国民教育体系に盛り込んだ。在南アフリカ中国使館教育グループの責任者・宋波(ソン・ボー)氏によると、16年、南アフリカのハウテン州の中学・高校20校が先立って、中国語教育の実施を試験的に始める。現在、10校で27クラスがすでに開設され、年末までに、20校全てで授業が始まる。(提供/人民網日本語版・編集KN)