9日、中国のポータルサイト・網易に、日本と中国の席を譲るという行為の違いについて紹介する記事が掲載された。写真は日本の地下鉄。

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2016年5月9日、中国のポータルサイト・網易に、日本と中国の席を譲るという行為の違いについて紹介する記事が掲載された。

中国では先日、高速鉄道で指定席を購入していない老人に席を譲るかどうかで議論が巻き起こった。80代の女性が通院のために列車を利用したが、混雑のため途中駅までの座席指定券しか買えなかった。途中駅を過ぎた後、若い乗客に席を詰めて座らせてほしいと頼んだが断られた。見かねた中年男性が女性に席を譲ったが、この時、一緒にいた女性の娘は若者が席を譲らなかったことに苦言を呈した。これに対して、ネット上で女性とその娘の対応を疑問視する声が噴出した。背景には、老人が席を譲ってもらうことを当然だと考え横柄な態度を取ったり、席を譲らなかった若者に暴力を振るったりするケースが頻発していることもある。

記事はこの騒動を紹介しつつ、「中国では席を譲ることが一種の美徳とされているが、日本ではまったく逆になることもある」と日本でかつて起きた出来事を紹介した。日本の新聞に掲載された14歳の中学生の投書によると、同中学生はバスに乗っていた際に60代くらいの男性に席を譲ったところ、「ふざけるな」「本当は座りたいはずなのにヘコヘコして。嫌々なことくらい分かってる」などと罵声を浴びせられたという。さらに、ツイッターでは「電車で倒れそうなおじいちゃんに席譲ったらなぜか怒られた」「知らんおばちゃんに席譲ったら『年寄り扱いするな』って怒られた」「『俺が年寄りに見えるのか?』と言われたことがあるので、譲る時は慎重に見極める」といったつぶやきや、高齢男性による「初めて席を譲られてショックだった」という意見があることも紹介した。

記事は、「中国では美徳であるが、日本では差別になることもある。これは席を譲ることが原因なのではなく、お年寄りの心の問題だ。私たちが席を譲るか譲らないかを議論している時、お年寄りは座るか座らないかを考えたことがあるだろうか」としている。ネットユーザーからは、「確かに日本のバスではお年寄りが立って、若者が座っていることが多かったな」「日本では席を譲ることも多い。ただ、(中国のように)譲ることを強要されることはない」「何はともあれ、日本では席を譲るかどうかで殴り合いになることはない。中国の道徳教育の道のりは長い」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)