経験者が語る、離婚して「シングルマザー」となった母親の苦悩とは

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幸せな結婚生活を夢見たものの、事情があって離婚を選択する家庭もあることでしょう。厚生労働省が実施した離婚の推移によると、平成20年の離婚組数は25万千組にも及ぶとのことです。

家庭の形の多様化も注目され、今では母子家庭、父子家庭や子連れ再婚家庭(ステップファミリー)などは一般的ともいえるほどになってきました。とはいえ、母子家庭・父子家庭は夫婦どちらかが存在しないということでは、特別悩む部分や苦労する部分があるでしょう。

そこで今回は、筆者の周りのシングルマザー・シングルファザーの方々に、“シングルならではの苦労”についてお話しをうかがってきました。

離婚、そして母子家庭・父子家庭での育児を経験した人にしかわからない苦悩の数々を知っておき、子連れ離婚というリスクに備えておきましょう!

 

■1:「お父さんがいないから貧乏」だと思われる

30代女性で、2人のお子さんを育てるシングルマザーのOさんは、製紙工場での勤務をしています。夜勤は除外してもらい、日勤のみの勤務で生計を立てているそうですが、保育園のママ友からの陰口に心を痛めているようでした。

「あそこの家はシングルらしい……と気付かれてから、“貧乏だ”と影口をたたかれているのを仲の良いママ友から聞きました。

その友達はそういう話をすることそのものに否定してくれたようですが、貧乏だと騒ぎ立てた人達に対しては、“シングルは貧乏って偏見じゃないか!”と納得いきません」

“シングルマザー=貧乏”という方程式はありませんよね。確かに夫婦2馬力で生計をたてているご家庭に比べたら、収入の額そのものは少ない場合が多いかもしれません。

それでも、時間とお金のやりくりを行って“あるお金で暮らす”ことを徹底できているからこそ、シングルでも育児と家事そして仕事を成立させているということを忘れてはなりません。母子家庭が貧乏だなんて言葉が口から出る人間こそ「心が“貧しい”のでは?」と思います。

 

■2:“父の日・母の日”が複雑なイベントになってしまう

何気なく過ごしている年中行事ですが、これまたシングルマザーやシングルファザーにとっては少々酷なものがあるようです。奥様と若くして死別し、現在1児の父としてハウスメーカーの営業職をしているSさんが教えてくださったのは、“母の日・父の日”の複雑さでした。

「両親そろっている子供にとって、父の日や母の日って普通のイベントなんですよね。似顔絵を描いて、ちょっとした感謝の言葉をかけたりプレゼントを作ったりして……。でも自分の息子の場合は、赤ちゃんのときから既に母と死別していていませんから、“母の日に誰の顔を描こうかな”と悩むわけです。

去年は、母の日に祖母……わたしの母の顔を描いてくれたんですけどね、周りの子からは『お母さんの髪の毛白いの?』とか『お母さんじゃなくておばあちゃんみたい』と言われて嫌だったというのも息子から聞いてます」

子供は正直です、素直なゆえに残酷な面もあります。思ったことを口に出してしまうので、「お母さんがいないから、おばあちゃんの絵を描いたんだな」と心に留めておくことができないのでしょうね。

悪意のない言葉だったとしても、シングルの家庭で似顔絵を描くとなれば、誰の絵を描けばよいものかと悩み、憂鬱になってしまうお子さんもいるのですね。

シングル家庭の方は、いないほうの親の日については「大切な人を書けばいいんだよ」と穏やかな表情で言ってあげられると良いですね。たとえ他の子と書いている対象が違ったとしても、“誰の顔を書いてもいいんだ”とわかればお子さんもきっと安心することでしょう。

 

■3:税金等で有利に暮らしていると後ろ指をさされる

保険会社の営業をこなすTさんは、30代で3人のお子さんを育てるシングルマザーでした。一番下のお子さんが小学校に入るときに再婚し、今はステップファミリーとして家族仲良く過ごしています。そんなTさんが語気を荒げて語ってくれたのが、“税金や手当について”です。

「母子家庭の頃は、『母子家庭なんだから税金かからないんでしょ? いいわよね』とか『母子家庭って手当が出るんでしょ? お金もらえていいわね』なんて嫌味を言われることがありました。

でもぶっちゃけ、普通に働いていますから税金は支払っていましたし、母子手当だって支給されるには所得制限があって、満額支給されたことなんてないです。うちは養育費ももらえずにわたしの給料だけで過ごしていたので、そんなこと言われて心外でした」

母子家庭なら住居が用意される、母子手当と名のつくお金がもらえる、税金がかからない……といった“シングル優遇の行政イメージ”があるようで、それについて嫌味を言われたことがつらかったとのことでした。

 

いかがでしたか? 子連れ離婚を経験した人にしかわからない痛みを知ることが出来たかと思います。

密かに離婚を考えている人も、そうでない人もいつ自分に訪れるやもしれぬリスクのひとつとして、こういう悩みもあるんだということを理解しておくと良いでしょう。

(ライター 清水希枝)

 

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【参考】

※ 平成21年度「離婚に関する統計」の概況 -厚生労働省

 

【画像】

※ bokan / Shutterstock