中国発祥の医学、すなわち漢方医学および漢方薬は世界中からますます重視されているようだが、中国メディアの今日頭条は7日付の記事で中国はこの喜ぶべき現象に「心痛」を感じていると説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国発祥の医学、すなわち漢方医学および漢方薬は世界中からますます重視されているようだが、中国メディアの今日頭条は7日付の記事で中国はこの喜ぶべき現象に「心痛」を感じていると説明している。

 記事によれば、中国の心痛の理由は漢方薬の国際市場シェアにある。中国のシェアは何とわずか2%であり、90%以上のシェアを獲得しているのは日本だという。残りは韓国と台湾であり、それぞれのシェアは中国より大きいと説明し、「中国はただ日本と韓国のために漢方薬の原材料を提供しているに過ぎない」と指摘、ますます重視されている業界の蚊帳の外に置かれている現状を嘆いた。

 さらに記事は中国発祥である漢方医学が発祥地中国で発展していない原因について説明。原因の1つは中国人が漢方医学よりも西洋医学を重視したことにあるとし、漢方医学には冠状動脈性心臓病を根治できる「絶技」があったが、中国の先人たちはそれを捨てて一時的な効果しかない西洋医学のカテーテル法を「宝と見なした」と主張。記事は「つまらない物を拾って大切なものを捨てた」と表現、中国人の眼力に問題があるという見方を示した。

 また記事によれば中国で漢方医を開業するには院内に100平方メートルの面積、検査技師、薬剤師そして5名以上の医者が必要だ。そのためある漢方医学の教授は無条件で開業できる米国に渡り、現在漢方医として毎月9万ドル(約963万円)以上の収入を得ていると説明。漢方医開業の条件が厳しすぎることも、中国で漢方医学の発展が見られない原因の1つであるという見方を記事は示している。

 記事はこうした現象に「心痛」を感じると説明しているが、それは無理もないことと言える。漢方医開業の厳しい条件が示すところである漢方医学に対する政府の認識が「心痛」をもたらしている。国内で育てた優秀な人材が外国へ流出する事例は、恐らくかなりの数にのぼるのではないだろうか。この心痛に効く漢方薬は、中国自身が処方するしかないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)