他人と自分を比べるほど、自分らしさが失われる。比較をやめて自信を取り戻そう

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職場の同期や、学生時代の同級生が仕事で活躍しているのを目の当たりにすると、悔しい気持ちになったり、羨ましい気持ちになったり…。働く女性にアドバイスする書籍を数々執筆してきた有川真由美さんは、「ライバル心をバネに前向きにがんばるのはいいけれど、いつも誰かと自分を比較していると、劣等感や嫉妬心で心が休まらなくなります」と忠告する。

「他人と自分を比較する癖があると、人の目ばかりが気になるようになり、自分らしさを発揮しづらくなります。また、昔から『隣の芝生は青い』と言われるように、他人と自分を比較すると、たいてい“他人の優れた点”と“自分の劣っている点”の比較に行きついてしまうため、自己否定や自信喪失に陥りやすくなるでしょう」(同)

つまり、他人と自分を比較していると、自分の優れた点よりも、自分が劣っている(と思う)点ばかりに気をとられてしまい、コンプレックスを強く感じるようになってしまう。

「他人と自分を比較することはやめて、“自分らしくある”ことにフォーカスしましょう。そのほうが結果的に、周囲からの評価が上がるはずです」(同)

では、どうしたら他人と自分を比較する癖をやめることができるのか、そのコツを教えてもらおう。
◆悔しい、羨ましいと思った相手を褒める

他人に対して「悔しい」「羨ましい」と嫉妬するのは、「あなたは私より優れている」と自ら“負け”を認めるようなもの。そのままにしておくと、負けたくない気持ちから相手の失敗をひそかに喜んだり、あら探しをしてしまったりして、そんな自分に自己嫌悪を感じる場合も。嫉妬心にさいなまれそうになったら、相手を褒めてみて。

「相手に嫉妬心を抱いているうちは、自分の中で他人との優劣のせめぎ合いが続き、その勝ち負けにこだわってしまいます。しかし相手の素晴らしい点を褒めると、優劣のせめぎ合いはリセットされ、お互いを認め合う心境に。嫉妬心も薄らぐでしょう。『悔しい』『羨ましい』という気持ちを率直に伝えるだけでも、相手への賞賛となるはずです」(同)

◆見栄や自慢をやめて、自然体を意識する

自分をよく見せようとして、つい話を盛ったり、自分のいいところをアピールしたり…。そんな行動は、他人に対する劣等感を隠したい気持ちから生じるもの。見栄や自慢が増えるほど、その劣等感を自分自身が強く感じてしまうのでは?

「見栄を張ったり自慢したりしても、劣等感は隠し切れず、相手にも見抜かれてしまうものです。ならば自然体で過ごした方が心が軽くなるはずです。『誰になんと思われてもかまわない。自分の信じたやり方で生きる』という意識を持つと、自然体になれるでしょう」(同)

◆自己否定をしそうになったら「じゃあ、次はどうする?」と考える

「精一杯がんばっているのに、あの人にかなわない…」と、努力家の人ほど、他人と比べて自己否定をしてしまうときがあるかも。でもそれは、決して間違った感情ではないのだそう。

「努力する人は、それだけ自分に期待をしているはずです。だからこそ、自分より他人の方がうまくできているのを見ると、落ち込み、自己否定をしそうになるかもしれません。そんなときはくよくよせずに、『じゃあ、次はどうする?』と考えて。ゲームの戦略を練るかのように、楽しんで取り組むことが大切です」(同)

他人と自分を比べることを止めれば、自分のペースでものごとに取り組めるようになり、自信も生まれてくる。劣等感や嫉妬心で心がかき乱されがちな人は、まずはこれらのヒントを試してみて。

有川真由美
作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。46か国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『「働く女(ひと)」の77のルール』『いつも仕事がうまくいく女の41のリスト』(以上、PHP研究所)ほか多数。5月27日に『「がんばる」を手放すための本』(河出書房新社)を発売予定。