【前日会見】仮想ナイジェリアのガーナ戦に向けて手倉森誠監督「ただの強化試合ではない」《MS&ADカップ》《MS&ADカップ2016》

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▽10日、翌日に佐賀県・ベストアメニティスタジアムで行われるMS&ADカップ 2016 〜九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本〜のガーナ代表戦に向けた前日会見が行われた。

▽会見に出席したU-23日本代表の手倉森誠監督は、ガーナ戦について「隙を突いていくゲームに持ち込めれば」と意気込みを語り、「勝ちに行くという姿勢」が重要だと語った。

◆手倉森誠監督(U-23日本代表)

「リオ(五輪)の本戦に向けての強化試合です。ただの強化試合ではないということは、今日選手たちに話しました。もちろん、リオでの我々の可能性を明日作るべく、多くのサポーターにしっかりと示さないといけない。大きな強化試合、プラス、熊本地震で大きな被害に遭われた方々、被災地に対して、我々が希望となれるような試合をしなければいけないという話を選手たちにして、練習を行いました」

「そういった懸けられている期待に対しての想いをしっかりと汲んで、明日はしっかりと戦わなければいけないし、その沢山のものを汲んで戦った後に、必ず成長できるものがあると話しました。サッカー日本代表として、いち人間として、そういった想いをピッチの上で選手たちとぶつけたいと思います」

──練習前に募金を呼びかけた時の感想は

「5年前の東日本大震災を思い出させられるような(感じでした)。ああいったことを経験して、「慣れている」なんて思われたくないですし、慣れちゃいけないと思います。この悪天候の中でも募金をすることをしっかり理解して、今日の前日練習に足を運んでくれた人に感謝したいですし、メディアの皆さんも募金をしてくださって感謝しています」

「何よりも明日多くの人を集めて、それがまた被災地への義援金になるということですから。人と人のつながりで熊本を元気にできればというプロジェクトの中で、九州の佐賀にそういう(想いが)集まってきているなということを実感しています」

──アフリカ勢との対戦は初めてとなるが

「国内のプレミアリーグでしっかりと出場できているメンバーが来てくれています。3分の2は歳が近い選手たち、3分の1はオーバーエージという枠の中で、タフなゲームを強いられるなとお見ますし、期待通りのゲームをしたいと思います」

「組織で対抗する戦い方、それをフィジカルとゴールへ向かう本能的なプレーに対して、自分たちのリアクションが必要になるゲームだと思います。そこでのゲームコントロール能力を発揮したいですし、オープン(な展開)にさせられた時の球際、身体能力というのを、どこまで通じて、何を工夫しなければいけないかというのを、選手たちに体感してもらいたい。そんなゲームになればと思います」

──明日のスタメンに関して

「まず、明日しっかり希望になるために、勝つオーダー、日本としてアフリカに効くオーダーというのを考えなくてはいけない。その次に、トゥーロンへの活動に関してのメンバーを考えなくてはいけない。そして、13日にJリーグの試合がある選手たちの時間配分を考えなくてはいけない」

「色々な条件がありますが、まずはプランを全て遂行できるような試合の入りにしたいです。自分たちがそうしていくんだ、というゲームの組み立て方、こちら側がアクションを持った強化試合になるだろうなと思います。でも、相手の出来によっては、こちらが苦しめられかねない。アクシデントにも対応できるようなオーダーもまた考えないといけないだろうなと。ここにいる23人全員で、まとまって勝利を取りに行くことに集中したいと思います」

──ガーナ代表に対するスカウティングは

「今日帰ってから(映像を)見せるつもりです。明日もう少し細かく詰めて、ホテルを出る前にメンバーを発表しようかと思います。昨日はリカバリーの状態の選手が多く、その中ではスカウティングが頭に入っていかないだろうと。今日の夜だなと考えていました。うちの寺門スカウティング担当は、凄い分析力があって、こっちに来るガーナ代表の大半のメンバーの個人個人のデータがあるとのことです。心強い。おおよその所が描ける映像を見せたいと思います」

──明日の試合で理想とするプレーは

「世界と戦うときに、積極的に仕掛け、そして闘争心のある守備というのをやり続けなければいけないと思います。上手さでいなそうというサッカーは世界では通じません。今日もつなぐ意識を日本人同士なのでやりがちですが、明日はキレイに崩せないということを準備しなくてはいけない。そのために、攻撃のバリエーション、持たせるにはボールを取った時に前に行く姿勢が大事だし、それによって相手の守備体系、守備意識がどうなるかで、ポゼッションをするといった優先順位が下りていくものだと思います」

「まずは、ボールを取ったら積極的に仕掛ける。そういった攻撃と、ボールを取られたら奪い返しに行く。その中で、前で取れるなら前からプレス、逃げられればブロックを組まなくてはいけないです。押し込まれれば、ゴール前で体を張らなければいけない。バリエーションを持ったことをやっていかなければいけないと思います」

──アクシデントに対応できなくてはいけないオーダーをとおっしゃっていましたが、これまで主力に多くのケガ人が出ているが、そこも踏まえてということか

「条件が今回あります。トゥーロンに連れて行く、行かないメンバーも選考させたいという思いもあるし、13日にJリーグがある選手に対してのコントロールしなければいけない状況もあります。あとは、負けてはいけない。一番のアクシデントです。そういったことに対して、考えながら、どういう入れ替わりが力を落とさずにゲームを進められるか。また、どういったオーダーからスタートして、どういった代え方でパワーアップできるか。そこまでプランを立てたゲームをしなければいけないです」

「簡単なゲームにならないし、行き当たりばったりになりかねないです。力を出した分、色々考えてやった分、返ってくるものが糧になるようなことにしなければいけないです。そういった意味で、アクシデントに対応する準備、思いがけないことを想定して、そこまで準備して選手と共通理解をしていきたいです」

──仮想ナイジェリアということになると思いますが、そういった意味で勝ちに行くということか

「勝ちを目指した先に、やってみて気付かされること。それに対して、凌がなければいけないし、凌ぎ続けるだけのサッカーでは、ホームの日本としていけない。とにかく隙を突くようなサッカーも考えなくてはいけない」

「仮想ナイジェリアというところに対して、身体的な特徴や彼らのしなやかなプレー、伸びるディフェンスとか、足とか、リーチとか、それに対応しながら、なるべく早く適応できて、隙を突いていくゲームに持ち込めればなと思います。勝ちに行くという姿勢がなければ、隙を突く勇気も持てない。体で感じながら、頭でしっかりと考えて、勝ちに行くことに全力を尽くせればなと思います」