お互いの距離を縮めるために何をする?



――お互いに「ここがスゴいな」と思った一面があれば教えてください。

佐藤 僕は先に原作を読んでいて、ホントこれ難しい役だと思っていたので、岳くんに決まったと聞いたとき嬉しかったです。

――ツタヤはすごいクセのあるキャラクターですもんね。

佐藤 たぶん、僕がツタヤをやれと言われたら困っちゃうと思うんです。こんなセリフどうやって言えばいいんだろう? どう存在すればいいんだろう? って。でも、実際に岳くんが目の前でお芝居しているのを見て「なるほど、これがツタヤなんだな」と思えたので、さすがだなと思いました。



――濱田さんはいかがですか?

濱田 助けてもらったという印象がすごく強いのは、やっぱり“僕”とのお別れのシーン。現場に長くいればいるほど親近感を出せたりするんですけど、日数が少なくて難しいなと思ってました。だけど、本当に忘れもしないけど、撮影のとき“僕”という存在を目の前にして涙がこみ上げてくる感覚がありました。

――それは“僕”=佐藤さんの存在感があったからこそですね。

濱田 “僕”の顔を見てたらツタヤとして本当に悲しかった。親友感をかもし出すほどの日数もなかったので、技術的なことになっちゃうけど、すごく助けてもらったなという印象があります。



――映画の中ではDVDを貸し借りすることで絆を深めていきます。おふたりはまだお互いのことをあまりよく知らないということですが、仲を深めるために何か一緒にするとしたら?

佐藤 岳くんがどんなことに興味をもっていて、どんなことが好きで、どんなことが嫌いなのか、全然知らないのですが(笑)。(濱田に)休みの日は何をしているんですか?



濱田 休みの日は、前の日に「明日は休みだ!」っていっぱいお酒を飲んじゃうので、ぐったりしてます(笑)。
佐藤 何飲むんですか?
濱田 ビールに始まり、ずっと焼酎を飲んでます。
佐藤 水割り?
濱田 ソーダ割り。…とりあえず飲みに行きますかね(笑)。
佐藤 コミュニケーションをとって、お互いを知るっていうのが、いま最も僕たちに必要なことなのではないかと(笑)。

――人と友達になるときのキッカケって、普段どう作っていますか?

佐藤 人とそんな頻繁に友達になりますか? ならないですよ!

――新しい現場に入ったときに「ちょっと飲みに行こう!」みたいに声をかけたりはしない?

佐藤 現場によりますし、役の感じにもよりますけど、大体は、日数がありますから。空き時間に話すタイミングもあるので、自然と距離が近くなるっていうのが普通です。けど、今回はホントに日数がなかったので(笑)。

――では、この取材をキッカケに、親友役から始まる関係を築いていただけたら…。

濱田 逆算でね(笑)。

次に共演するときはコメディ作品で!





――おふたりは同学年になりますが、もし同じ教室で学んでる学生だとすると仲良くなれそうですか?

佐藤 どうだろう…? でも、意外にすごく仲良くなる人って、最初から自然と話せていたかというと、そうでもなかったり。お互いに意識しちゃって話せずにいたりするけど、時を経て仲良くなる、みたいなこともあるじゃないですか。もし仲良くなるとしたら、僕はそのパターンだと思います。

――じっくり育むタイプですね。濱田さんは?

濱田 人見知りなので、最初は完全に猫を被ってるんですよ(笑)。

――今もですか?

濱田 もちろん! 教室ってシチュエーションは、当時を振り返るだけでも相当はっちゃけて楽しんでましたから、佐藤さんがいたらどうなるのかわからないですね。



――教室のどのあたりに座るタイプでした?

濱田 僕は先生という存在に近づきたくないので、後ろにいましたね。選べるなら。
佐藤 僕の場合は二択で、一番後ろだとちょっと目立つので、一番後ろからひとつ前の並びで、窓際か壁際の一番端。そこってなんか落ち着くんです。

――年齢の近い役者さんの活躍が気になったり、ライバル心が生まれたりしますか?

佐藤 ライバル心がないということは決してないですし、やっぱり世代が違う人たちと比べたら特別な目で見ていることは確かです。
濱田 意識しちゃうところはありますけど、ライバルだなんて思わない。「すげぇなぁ…。じゃあ、自分にできることは何だろう?」って思う。あんまりバチバチッとすることはないです。

――次に機会があればどんな役柄で共演してみたいですか?

佐藤 コメディをやりたいですね。役柄までちょっと思いつかないですけど、同年代のちょっとふざけた面白いヤツ。
濱田 いいっすね。『ハングオーバー!』みたいなね。あれぐらいぶっ飛んだおバカなのもいいですし、ツタヤよりもうちょっとクセの消えた役などもやりたいです。

――そんな共演の機会があれば、きっと濱田さんがかぶっているという猫も…。

濱田 たぶん時間とともに猫は脱げていくんですよ。

――猫が脱げるとどうなるんですか?

濱田 言えませんよ、そんなの!(笑)

――気になりますが…(笑)。最後に見どころを教えてください。

佐藤 自分や自分の親の死とか、大切なものが消えたらどうなるかなんて普段は考えないと思うし、考えたとしても理解できないことだと思います。僕もそうでした。でも、この作品に携わっていろいろなことを考えられたように、観てくれた方たちにとってもそういう映画になってくれたら良いなと思います。自分の本当に大切な人、大切なもの、希望を見つけられる映画になってくれたら嬉しいです。観てくれる方の年齢や環境によって刺さるセリフもシーンも違う、面白い映画になっていると思います。



【プロフィール】
佐藤 健(さとう・たける)/1989年3月21日生まれ。埼玉県出身。2007年ドラマ『仮面ライダー電王』で初主演。ドラマ『ROOKIES』(08)、『龍馬伝』(10)などで注目を集める。主な映画出演作は『ROOKIES-卒業ー』(09)、『るろうに剣心』(12)、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『バクマン。』(15)など。待機作に『何者』(10月15日公開)などがある。

濱田 岳(はまだ・がく)/1988年6月28日生まれ。東京都出身。98年デビュー。2008年『アヒルと鴨のコインロッカー』で高崎映画祭最優秀主演男優賞を受賞。主な映画出演作は『ポテチ』(12)、『みなさん、さようなら』『永遠の0』(13)、『予告犯』『HERO』『杉原千畝 スギハラチウネ』(15)など。待機作に『ヒメアノ〜ル』(5月28日公開)、『グッドモーニングショー』(10月公開予定)などがある。


■映画『世界から猫が消えたなら』
5月14日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://www.sekaneko.com/

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今回インタビューさせていただいた、佐藤 健さん×濱田 岳さんのサイン入り写真を抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

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■受付期間:5月13日(金)12:00〜5月19日(木)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年5月20日(金)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月20日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。5月23日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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