女性ならではの、糖尿病の初期症状はある?

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執筆:王賀 ましろ(医師、医学博士)


今回は、これまであまり注目されてこなかった女性の「糖尿病」をテーマに、女性ならではの初期症状とその原因について考えてみようと思います。

日本にはどのくらいの糖尿病患者さんがいるの?

「2014年患者調査の概況」(厚生労働省)によると、糖尿病の患者さんの数は過去最多の316万6,000人となりました。これは前回(2011年)の調査と比べ、46万6,000人も増えています。同じく厚生労働省から発表された平成26年「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、糖尿病が強く疑われる人(有病者)は男性で15.5%、女性で9.8%と男性が多くなっています。糖尿病は男性の病気というイメージがありますが、予想以上に女性の患者さんも多いのです。

女性ならではの特徴や初期症状は?

糖尿病には、血糖値を下げるホルモン「インスリン」が分泌されず若年から発症することの多い儀燭函屮ぅ鵐好螢鵝廚うまく働かない況燭あります。

生活習慣病として出てくることの多い況燭話棒の患者さんの方が多いのですが、遺伝が関与する儀燭禄性に多いといわれています。つまり、女性の方が、男性に比べ比較的若いうちから糖尿病にかかる方が多いのです。また、妊娠したときに血糖値の異常を指摘される「妊娠糖尿病」も女性ならではの病気です。

一般的な糖尿病の症状として、口が渇く(口渇)、水をたくさん飲む(多飲)、などが良く知られています。
女性ならではの見逃せない症状としては「月経不順」などがあります。
また、糖尿病というと肥満の方が多い印象がありますが、儀薪尿病は痩せている方も多いです。痩せている女性も注意が必要です。

糖尿病は男性だけの病気ではない

糖尿病で生理不順が起きる原因ははっきりとはわかっていません。
儀薪尿病の女性は拒食・過食などの摂食障害の率が比較的高いとされており、拒食による痩せすぎにより月経が止まってしまうこともあるようです。

糖尿病は太った男性の病気と思われがちですが、実は痩せている若い女性にも無関係の病気ではありません。月経不順など、女性ならではの症状の原因となることもあり得ます。

糖尿病があると妊娠に制限が出ることもあるので早期の治療が必要です。婦人科で月経不順の原因がわからなかった方や身内の方で糖尿病の患者さんがいる方、口渇・多飲などの症状がある方などは、一度健康診断や病院などで血糖値を測定してみると良いかもしれません。

<執筆者プロフィール>
王賀 ましろ(おおが・ましろ)
医師、医学博士。日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医。専門は循環器内科。日々生活習慣病などの診療に携わりながら、病気になる人を減らすべく地道に執筆活動を継続中。