ようやく年初の混迷をくぐり抜け、回復軌道に乗り始めたと思った矢先、再び雲行きが怪しくなってきた世界の株式市場。今後はどのような値動きとなるのか? 今月も注目の外国株の最新情報をお届けします!

原油価格の回復と
米利上げ懸念後退で
3月は高かったが

3月の世界の株式相場は、下落が続いていた原油価格が持ち直し、米国の利上げ懸念も遠のいたことなどから、軒並み好調に推移した。

米国のNYダウ工業株30種は1万7000ドル台を回復。中国の上海総合指数も節目の3000ポイントを超えた。世界の株式相場はようやく回復軌道に乗ったのか? 今後の行方が気になるところだ。
NYダウは月初に1万6500ドル台からスタートしたが、5日に発表された2月の雇用統計の結果が市場予想を上回るなど、景気拡大への期待も高まって、ほぼ右肩上がりに上昇した。

3月22日にベルギーで発生した連続爆破テロが嫌気されるなど、一時的に下げる局面はあったが、一方で16日に米国FOMC(連邦公開市場委員会)の声明が発表された後は、当初年4回程度とみられていた追加利上げがせいぜい1〜2回にとどまるのではないかとの安心感が広がり、全体として上昇基調が続いた。

中国株相場も、なだらかな右肩上がりの上昇トレンドを描いた。2月29日に中国人民銀行(中央銀行)が銀行の預金準備率を引き下げたことや、3月5〜16日に開催された全人代(全国人民代表大会、国会に相当)で、構造改革を推し進めながらも経済のハードランディングは回避するという当局の意思が強調されたことなどから、株価が大きく下げる局面は免れた。

ただし、実際に「ゾンビ企業」(不採算国有企業など)の整理を推し進めて大量解雇が発生した場合、経済成長がさらに減速する可能性は否定できない。今後の中国経済の行方に注目が集まりそうだ。

その他の市場では、ブラジル株相場の回復が目立つ。ボベスパ指数は3月の1カ月間17%上昇。汚職疑惑にまみれた現政権が、交代の危機に追い込まれていることなどが買い材料となっている。