SOURCEF経平均株価
1万7000円の壁に
押し返された日経平均…

4月に入り、新年度相場がスタートしたとたん、株式市場の景色が一変してしまった。「4月1日に発表された日銀短観や為替の円高推移をきっかけに日本株が売られ始めました。もちろんそれも大きな要因のひとつですが、個人的には3月期末決算に向けて株価を買い支えていた年金などの買いが4月に入って減少したのではないかと考えています」とは、金融情報会社・カブ知恵の藤井英敏氏。

3月相場を振り返ると、日経平均株価は1万7000円の攻防を続けていた。大きく下に振らされる動きはなかったものの、1万7000円を明確に上抜ける動きにはならなかった。

「日経平均でいうと、1万7000円のところに大量の『価格帯別出来高』が積み上がっていました。大量の価格帯別出来高を株価が下回っている場合には、この水準を乗り越えるのはかなりのパワーを必要とします。4月8日現在の日経平均は1万6000円割れの水準ですが、今後のリバウンド局面でも前述した価格帯別出来高の壁が障害となってきます。日経平均が1万7000円に近づく水準では、いったん利益を確定させたほうがいいかもしれません」(藤井氏)

価格帯別出来高は、価格(株価)別の取引のボリュームを示すもの。日経平均のみならず、個別株売買でも非常に参考になる指標だ。

さて、日経平均が今後1万7000円の壁を乗り越えてきたときには、今度はこの価格帯別出来高の壁が下値支持線(サポートライン)として機能することになる。つまり、1万7000円が押し目買いのポイントとなるわけだ。

もちろん、これだけで相場の方向性を決めつけるのは危険だが、ひとつの指標として頭に入れておきたい。