台湾歌謡曲「望春風」を披露する東儀秀樹さん=台南市政府提供

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(台北 10日 中央社)雅楽師の東儀秀樹さんは9日、台南市政府を訪れ、今年2月に同地で発生した地震による被災者支援のために集めた義援金を頼清徳市長に手渡した。頼市長は、台南地震への日本からの協力と関心に感謝を示し、日台の絆がより強まればと期待を示した。

募金活動は台湾の若手伝統楽器奏者らと結成した新ユニット「東儀秀樹 with RYU」として、今年3月に東京で開催したコンサートの会場で行われた。この日の市長訪問について東儀さんは、「集めたお金を自分で届けたい」との思いがあったからだとあいさつの中で語った。

東儀さんは2013年、東日本大震災に対する台湾からの多大な支援に感謝を示すため、「謝謝台湾」と書かれたステッカーを張ったクラシックカーで台湾を一周する取り組みを実施。2014年には交通部観光局から台湾観光親善大使に任命されている。

あいさつの最後では「台湾を愛しています」と台湾への情熱を示し、さらに、会場では台湾歌謡「望春風」の演奏も披露した。

この日は世界各地の世界遺産の理解啓発に取り組むNPO「世界遺産コンサート」の愛知和男理事長や社団法人「日本から台湾の世界遺産登録を応援する会」の辛正仁代表理事も会場に同行した。

同会は日本人技師、八田与一が手掛けた台南市の烏山頭ダムの世界遺産登録に向けた活動を熱心に進めている。辛代表理事は、地震で損傷した文化財の修復費用に充ててもらえればと79万8449台湾元(約267万円)を寄付した。

(編集:名切千絵)