9日、韓国人男性に課せられる兵役の義務を逃れる方法の一つとして、精神疾患を装う例が増えている。資料写真。

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2016年5月9日、韓国・朝鮮日報は、韓国人男性に課せられる兵役の義務を逃れる方法の一つとして、精神疾患を装う例が増えていると報じた。

12年から活動する韓国兵務庁・特別司法警察官らが過去4年間で「兵役逃れ」を摘発した144例をみると、その大半を「精神疾患の偽装」「故意による入れ墨」「故意による体重の増・減量」が占めている。1990年代終わりから2000年代初めまでの「お決まり」の手口と言えば「肩の脱臼手術」「高血圧の偽装」「近眼など視力の偽装」だったが、これと大きく様変わりしているのだ。

35歳の男性は、05年から5年間で42回にわたり診察を受け、幻聴や対人恐怖症を訴えた。実際には異常がないことを悟られないように医者の前では一言も話さず、障害に関する診断書を獲得、ついに10年に兵役免除となった。しかしこの男、居酒屋経営の幹部として働くなど、精神疾患とは縁遠い人物だったという。また韓国では昨年、歌手のキム・ウジュが「幽霊が見える」など精神病患者のふりを2年間続け兵役を逃れたとして、懲役1年の実刑を受けたことが話題になった。

専門家からは、精神疾患には客観的な確定診断を出せる検査法がないため、こうした兵役逃れを摘発するのは難しくなるだろうと懸念の声が上がっている。一方兵務庁は昨年から精神疾患を訴える徴兵対象者がいた場合、国立科学捜査研究院で検証する方法を取っている。検証を経て兵役が免除となっても、最大2年間の追跡監察が行われるという。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

「自分だけ抜け駆けする行為は間違っているけど、そこまでして逃れたくなる原因が何なのか、解決することから考えてほしい」
「韓国軍は人格と時間を捨てる場所。若い時代の2年を過ごすなら、いっそ米軍に行った方がいい」
「兵役に行っても後悔するだけ。もともとあった愛国心すらなくなる」

「芸能人や政治家の子どもが特にこういう手を使う」
「軍隊に行っても残るものが何もない。行かなくて済むなら行かないのが正解」
「軍に青春をささげても、国は何もしてくれない」

「徴兵する時は『国の息子』、軍でけがをしたら『他人の家の息子』」
「兵士のほとんどは国を守るという使命感を持っていない。それより、どうしたら時間が早く過ぎるかを考えながら除隊までの日数を数えている」
「うその兵役逃れのせいで、本当の兵役免除者が迷惑を被る」(翻訳・編集/吉金)