ボルボが「T3」と呼ぶ1.5Lの直列4気筒直噴ターボは、V40にも搭載済みで、日本導入時に試乗する機会もありました。

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180psの「T4」やディーゼルターボの「D4」と比べると、高速域のパンチ力やトルク感では及ばないものの、「D4」よりも鼻先を中心としたボディの軽さは際立っていて、街中メインの使い方であればV40には「T3」がベストマッチかも、と思わせてくれる仕上がりになっています。

一方で、ひと回り大きく約100kg重いS60(試乗車はセダンのS60で、ワゴンのV60にもT3を設定)には、152ps/5000rpm、250Nm/1700-4000rpmというスペックの「T3」は荷が重いのではないか? という懸念は当然ながら浮かんできます。

なお、V40「T3」のエンジンスペックも同値です。

さらに、S60、V60に搭載されるトランスミッションは「T3」のみ6ATで、「D4」、「T5」、「T6」は8ATですから、変速フィールのマナーも気になるところ。

街中や少し流れの速い郊外路で走り出すと、トルク感や加速性能に不満はほとんど感じさせず、その後試乗したスーパーチャージャー+ターボ搭載の「T6」と比べても街中、郊外路で流す程度であれば大差は感じさせません。

また、こうしたシーンなら6ATの変速マナーもほとんど突っ込みどころはなく、JC08モード燃費が16.5km/L、エコカー減税対象(自動車取得税60%軽減、自動車重量税50%軽減、自動車税75%軽減)という点も魅力的に思えます。

同じタイミングの2016年2月にS60、V60、XC60の60シリーズに設定されたダブル過給器の「T6」エンジンについては別記事でご紹介しますが、この「T3」エンジン搭載車は、高速道路や上り坂でも普通に流す分には、特にパワー不足を感じさせません。

S60、V60も街中メインの乗り方ならT3で十分という印象で、それほど速さを求めないのであれば満足させてくれるはずです。

(文/塚田勝弘・写真/前田惠介)

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