ガーナ戦に向けてU-23代表が合宿開始…手倉森監督「世界に近付く第1歩が始まる」

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 U-23日本代表は9日、11日に行われるガーナ戦に向けて佐賀県内でトレーニングを開始した。この日はMF伊東純也(柏)が左足ふくらはぎに違和感を感じてホテルで様子を見ることになり(その後離脱が発表され、代わりにMF為田大貴(福岡)を追加招集)、伊東を除く22選手がピッチに姿を現した。練習前に歓迎セレモニーが行われると、円陣を組んで練習をスタートさせる。

 全選手でランニングを行った後はGK陣とフィールドプレーヤーに分かれ、週末に行われた試合でプレー時間の多かった選手はその後もランニングで汗を流すと、ストレッチを行って約1時間で練習を終えた。

 FW富樫敬真(横浜FM)、MF原川力(川崎F)、MF野津田岳人(新潟)、MF前田直輝(横浜FM)、DF伊東幸敏(鹿島)、DFファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト)、DF三丸拡(鳥栖)の7選手はランニング後にボールを使ったトレーニングに移行し、最後はシュート練習を行って約1時間20分トレーニングに打ち込んだ。

 チームを率いる手倉森誠監督は昨年10月以来、2度目となる佐賀での合宿に「1月の(リオ五輪アジア最終)予選で優勝して、(リオ五輪の)出場権を獲得できました。その報告に来なければいけなかった場所だと感じています」と語ると、「本戦に向けての世界スタンダードに近付き始める第1歩が、ここから始まる。ガーナ戦とトゥーロンの国際大会は貴重な時間だという話をした」と表情を引き締めた。

 ガーナ戦は『九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ』として開催されることもあり、指揮官は「大きなものを背負って戦う任務がある。打撃を受けた九州、熊本に対して、我々のパワーを届けなければいけないし、自分たちの可能性を示さなければならない」と2日後に行われる一戦への意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)


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