骨粗しょう症にも?実は体にいい「ヨーロッパ流日光浴」を試してみませんか

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ヨーロッパ人は日光浴が大好き。

街角のレストランやバルでも、店内ではなく外のテーブルで日光に当たることを好み、公園では日の当たる場所で気持ちよさそうに日向ぼっこしています。

日光は体に悪いというイメージが強く、直接当たらないようにしている日本人から見ると不思議な光景かもしれません。

今回はイタリア在住の筆者が、ヨーロッパの人たちが大好きな日光浴の効果をご紹介します。

■なぜ欧米人は小麦色の肌に憧れるの?

日本では白い肌が美しいとされていますが、もともと白い肌を持つヨーロッパの人にとっては小麦色に焼けた肌が憧れ。

1960年頃のバカンスブームがきっかけで小麦肌に憧れを持ち始め、すっかりヨーロッパ人の生活に定着しています。

きれいな小麦色に焼けた肌は、“太陽のもとで優雅にバカンスを過ごすことができる”というステータスなのです。

■日光が体に与える「良い影響」って?

紫外線を気にする日本人にとって日光浴と聞くとちょっと抵抗があるかもしれません。しかし、実際に太陽の下に出てみると不思議と気分が良くなるもの。

日光浴をすると血液の循環が良くなることで新陳代謝も活発になります。体のリズムが整うので夜もぐっすり眠れますよ。

筆者が暮らすイタリアでは、“痛いところを太陽に当てると治る”ともいわれています。“背中や肩の筋肉の凝っている部分を日光で温めるとスッキリする”というのです。

実際に“日光浴療法”と呼ばれる治療法もあり、イタリア人はその効果を体で分かっているのかもしれませんね。

■日光がビタミンをつくる!

日光浴は“骨のビタミン”ともいうべき“ビタミンD”を生成します。

カルシウムの吸収を高める役割を持つビタミンDは、骨を強くするためには欠かせない大切なビタミンと言えるでしょう。骨粗しょう症の予防にもなります。

日光浴といっても日焼けをするという意味ではないのでご安心ください。日光は洋服の上からでも通るので、普通に外でお日様に当たるだけでいいのです。

■上手に太陽と付き合うためのルール

日光浴初心者には、紫外線の量が少ない朝や夕方がおすすめ。肌が赤く腫れてくるようなら日に当たりすぎです。10分をめどに肌の調子を見ながら調整しましょう。

またイタリアでは太陽にあたっていると肌が強くなるといわれていますが、日本人の肌はデリケートなのでUVカット効果の高い日焼け止めクリームで紫外線対策を忘れずに。

日光浴の後は抗酸化効果もつ緑黄色野菜や果物、大豆やレバーを食べましょう。紫外線を浴びると発生する、老化の原因ともいわれる活性酸素の働きを抑制してくれます。

いかがでしたか? 日光浴は気分を明るくし、体の調子まで整えてくれます。1日10分でも良いので太陽の光に当たって健康に過ごしましょう!

【筆者略歴】

※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

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Julia Luzgareva / shutterstock