by Sandor Weisz

ウェブサイト上の広告をブロックする拡張機能「Adblock Plus」(ABP)を開発するEyeoが、ソーシャル寄付サービスの「Flattr」と手を組んで、新たなツール「Flattr Plus」を生み出しました。このツールを用いれば、ABPで広告ブロックしたサイトに対してもお金を寄付することができるようになります。

Flattr Plus - Standing up for great content

http://flattrplus.com/



Adblock Plus and (a little) more: Flattr Plus

https://adblockplus.org/blog/flattr-plus

ABPの行う「広告ブロック」は、ウェブサイトが収入を得る手段の1つであるバナー表示を行わないことから、サイト運営者にとっては死活問題ともなります。これは一般のブロガーだけではなく企業サイトでも同じことであるため、2016年3月からニューヨーク・タイムズが広告ブロック機能を使っている記事を非表示にしていて、同様の動きをするサイトが出ています。

しかし、開発元のEyeoによれば、ABPは「快適なブラウジングを妨げるものをブロックする」という意図で広告をブロックしているだけであり、パブリッシャー(コンテンツ制作者・サイト運営者など)を干上がらせる目的でブロックしているわけではないとのこと。そのため、2011年から「控えめな広告(Acceptable Ads)」を表示するオプションが搭載されました。

これでもまだ不十分だと考えたEyeoは、「ユーザーは広告が表示されないで快適にブラウジングできる」「パブリッシャーにはお金が入る」という2つが両立する施策を考え、スウェーデンのスタートアップ・Flattrと手を組んで「Flattr Plus」を始めることにしました。

Flattr」は、ユーザーがアカウントを登録して任意の金額を入金しておくと、Flattrボタンがクリックされた回数に応じて、そのお金が配分されるという仕組みです。



Flattr Plusでは、入金されたお金はアルゴリズムに基づいて自動配分されるとのこと。ユーザーは「ボタンを押す」「銀行情報を入力する」といった行動どころか、「このサイトにお金を寄付する」という決定をする必要すらなく、ただ、普段通りにブラウジングするだけでOK。



お金を受け取りたいパブリッシャー側も手間はほとんどかからず、タグやロゴを設置する必要はなくて、参加するだけでOKだとのこと。

Flattr Plusは2016年5月末からテストを開始して、2016年末には正式サービスに入る予定。Eyeoは、2017年にはパブリッシャーに5億ドル(約537億円)の支払いを行うことを目標にしているそうです。