8日、マカオが広東省広州市の大学に1億元という多額の寄付を行うと発表したことを受け、市民の間に「納税者のための用途ではない」として不満が広がっている。写真はマカオ政府庁舎。

写真拡大

2016年5月8日、仏国際ラジオ放送ラジオ・フランス・アンテルナショナルによると、マカオの崔世安(ツイ・シーアン)行政長官はマカオ基金が広東省広州市にある曁南大学に建設費用などとして1億元(約16億5000万円)を寄付することを発表した。市民の間には「納税者のための用途ではない」として不満が広がっている。

マカオ基金は半官半民の団体で、主に宝くじにかけられた税金や行政特区からの割当金が資金源となっており、その運営は行政長官が監督責任を負っている。基金はマカオの学術・教育振興や慈善活動、災害時の復興費用などに充てることになっているが、中国本土への資金援助は運営目的とされていない。

崔長官は2010年から曁南大学の副理事長も務めており、今回の曁南大学への多額の寄付について、行政長官としての職権乱用ではないかとの疑惑が出ている。ネット上では寄付の白紙撤回を求める署名運動が始まっているほか、崔長官の辞任を求める声も高まっている。

マカオ政府は、同大学には2万人を超えるマカオの学生を育成してきた過去があるとし、曁南大学も基金も公共団体であり、公共利益を目的とした寄付であるとして、批判に反論した。また、マカオ基金は、寄付金は香港・マカオ出身学生の宿舎の建設費用に充てられていると発表した。(翻訳・編集/岡田)