マンゴー、ライチ、レンブ…  台湾産果物が不作  日本への輸出に打撃

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(台北 9日 中央社)昨年冬から今年初めにかけて起こった異常気象の影響で、台湾ではマンゴーやライチ、レンブなど多くの果物が不作に見舞われている。収穫量は3〜8割程度減少しており、日本向けの輸出も大きな打撃を受けている。

行政院農業委員会高雄区農業改良場の黄トク昌場長によると、冬以降に収穫された作物のうち、最も被害が大きかったのはレンブ。7〜8割ほどの果実が落下した。現在収穫期を迎えているライチは収穫量が例年の5割以下になると推測されている。マンゴーは例年の7割以下になる見通し。(トク=徳のぎょうにんべんを木へんに変える)

同改良場の研究員は、マンゴーの収穫期は例年より1カ月程度遅れるだろうと話す。通常6月から収穫を開始し、7月に最盛期を迎える台南地区では、今年は7月に集中して出荷をするようになる可能性がある。

だが、台南市農会(農協)の呉正文総幹事は、出荷時期が7月にずれ込めば日本側に「もう要らないとされてしまう」と輸出に及ぼす悪影響を懸念する。台南地区の輸出量は5割以下になると推測されている。

収穫量の減少に伴い、輸出価格は上昇。最盛期の価格は昨年は1キロ当たり120台湾元(約397円)だったが、今年は同150〜160元(約497〜530円)以上になるとみられている。

多くの農家が不作にあえぐ一方、例年同様の高品質なマンゴーを収穫できた農家もある。ブランドマンゴー「太陽果」の生産地として知られる屏東県枋山で草生栽培を行う鄭瑞豊さんのマンゴーは、競りで1キロ500元(約1656円)近くの値が付いた。鄭さんは、注意深く農園を管理したからこそ、良い収穫が得られたのではないかと語った。

(楊淑閔、郭シセン/編集:名切千絵)