新海誠監督が1999年に制作した短編アニメ『彼女と彼女の猫』が素晴らしい / 実写映画のようなリアルさと独特の世界観に惹きこまれます

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登場人物たちの心の距離を、繊細かつ美しい風景とともに描いた作品『秒速5センチメートル』が話題のアニメーション監督、新海誠(しんかい まこと)さん。

3月にTOKYO MXやBS11などで『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』が放映されましたが、この作品の元となっているのが、2000年に自主制作作品として発表された『彼女と彼女の猫』。現在この作品が、ネット上に公開されています。

【1999年に制作された作品】

新海監督の公式ウェブサイト「Other voices -遠い声-」と、YouTubeで視ることができる『彼女と彼女の猫』は、1999年の初夏から冬にかけて、監督が完全に個人で制作したという5分弱の短編アニメーション作品。「第12回DoGA CGアニメコンテスト」にてグランプリを受賞しています。

【実写の短編映画を観ているかのよう】

描かれているのは、 “彼女の猫” によって語られる、 “彼女” との暮らし。まるで実写の短編映画を観ているかのような、独特の質感。監督自ら担当しているというナレーションの声が、ほの暗くて、でもどこか温かい世界観にピタッとハマっていて、それがなんとも言えず心地よいのです。

画面から伝わってくる “彼女” の人物像、日々の暮らしには、しっかりと生活感があって、伝わってくる “寂しさ” も、そこはかとなくリアル。

どこまでも現実的なのかと思いきや、それに相反するかのように猫の絵だけは極めて単純で、そのことが「アニメとも実写ともつかない」作品全体の絶妙なバランスを生み出しているように思えます。

【100%好みの問題ですが……】

新たに放映された『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』も、もちろん、非常に魅力的な作品です。

ですが、記者個人的には、2000年に発表された前作が断然好み。完全にツボ。

【ナレーションがまた、イイんだわ】

いつまでも観ていたくなる絵と、ずっと聞いていたくなる、新藤監督によるナレーション。懐かしくて切なくて、それと同時に癒されます。

【プロットも見ることができちゃうよ!】

また、公式サイトでは、約1分半のダイジェスト版やプロット(字コンテ)、劇中の静止画なども観ることができます。

今年8月には、最新作『君の名は。』が公開される新海監督。『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』を観たというあなた、また新海監督の存在を初めて知ったというあなたも、さっそくご覧になってみてはいかがでしょうか。

参照元:Other voices -遠い声- 1、2、彼女と彼女の猫 -Everything Flows-
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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