フライドチキン味のマニキュア・脳死からの機能回復・血のいらない血糖値検査(画像ピックアップ31)

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1週間のあいだに拾いきれなかったをニュースを集めてお伝えします。今週は「フライドチキンの味がするマニキュア発売」「脳死判定からの機能回復をめざす臨床試験」「マイクロ波による無侵襲式血糖値測定」などをまとめました。

フライドチキン味のマニキュア



香港のケンタッキーフライドチキン(KFC-HK)が、嗅覚と味覚にうったえるマニキュアを発表しました。2色をラインナップするマニキュアは、11種のハーブとスパイスを使った「オリジナルレシピ」を使用。舐めれば実際にフライドチキンの味がするとのこと。KFC香港は2色のうちどちらの味が「おいしかった」か、投票を呼びかけています。

ただ日本人の感覚からすれば、指先(の爪)をベロベロ舐めるのは不衛生なうえ周囲にも不快な印象を与えます。KFC-HKがマニキュアの味や香りから食欲を促しフライドチキン販売につなげたいと意図したことは理解できるものの、日本では理解されなさそうなキャンペーンと言えそうです。

[Source : Adweek]

脳死判定を受けた脳の機能回復をめざす臨床試験



米国のバイオテクノロジー企業BioquarkとRevita Lifeが米国およびインドにて、脳死と判定される状態から脳機能を復活させるための臨床試験の商人を得たと発表しました。まずは脳死患者20人を選定し、脳組織や神経幹組織を刺激するペプチド類の注入やレーザー光線による刺激などを使用して、停止した脳細胞の一部を再び活性化させるというもの。

注意が必要なのは、この実験が脳死とされた人を元のままに蘇ることを目指していないということ。これまでには、脳死判定を受けたあとも食物の消化排泄ができたりホルモンバランスの維持、身体の発育から胎児を成長させ出産した例などが多数あります。Bioquarkらは脳の中にこれら事例に関連する何かがあるのかを確認したいとしており、場合によっては徐々に脳が蝕まれていくアルツハイマーやパーキンソン病治療のヒントを発見できるかもしれないとしています。

[Source : Bioquark]

記憶を自分で消去する実験



米ダートマス大学とプリンストン大学の研究チームが、記憶を故意に消せる証拠をみつけたと発表しました。実験では調査協力者に対して、森や海を描いた絵を見せその間にランダムな単語を見せ、あるグループにはそれらの単語を覚えておくよう、また別のグループにはできるだけ早く忘れるように指示しました。

グループ別に協力者の脳の血流を調べたところ、忘れるように支持されたグループは、絵と単語の関連をあまり考えないようにしているという結果を得たとのこと。

もし、もっと明確に特定の記憶を消せる方法が見つかるならば、たとえば心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩む人々の心を効果的に癒やすこともできるようになるかもしれません。

[Source : Springer]

人間を超えた縫合精度を誇るロボット外科医



ジョンズホプキンス大学とチルドレンズ・ナショナル・メディカルセンターが、柔らかい組織を縫合できる外科手術ロボットを開発しました。Smart Tissue Autonomous Robot (STAR)と呼ばれるそのロボットは、生きた豚の腸を、人間がするよりもすみやかに縫合してみせました。

ただ、人間と同じようにロボットが自分で腸とその他の組織を見分け、自律的に手術を遂行したわけではありません。STARは、手術箇所につけた蛍光色の目印を利用して、機械が得意とする反復運動を基本とする縫合作業ができるロボットです。とはいえ、ときに長時間におよぶ外科手術は医者にとっては集中力を切らすことのできない重労働。縫合だけでも自動化できるのであればそれにこしたことはありません。

[Source : Science Translational Medicine]

マイクロ波を使った無侵襲式血糖測定方式



現在のところ、血糖値の測定にはどうしても血液サンプルが必要です。しかし、身体を傷つけない無侵襲式の血糖測定器は現在販売されていません。過去にはGlucoWatchという、皮膚に貼り付けたパッチに間質液を取り込んで常時測定する製品があったものの、測定が不正確になる不具合があったため販売が中止となりました。一方、中・近赤外光などを使った無侵襲式血糖値測定方法も何度も開発され発表されいますが、製品化に至ったものはありません。

英カーディフ大学は、微弱なマイクロ波を使った血糖値の測定方法を開発し、無侵襲での血糖値測定を可能としました。正確には最初のセンサーキャリブレーションのために血液が必要となるものの、以後は身につけておくだけで定期的に血糖値を測定できるとのこと。

マイクロ波というと身体への影響を心配する声も出そうなものの、測定に必要な出力は携帯電話が発する電波の1000分の1ほどで、実質的な問題はないとしています。

ただ、研究者は測定精度を充分に引き上げるためにまだ5年ほどの試験期間を擁すると考えています。糖尿病を抱える人々にとっては、非侵襲性の血糖値モニターは夢の製品。少しでも早い実用化に期待したいところです。